読まれる文章とスルーされる文章の決定的な差 書く前の準備で結果の9割は決まっている
タイトルをパッと見ただけで伝わるか
あるウェルネス系webメディアの立て直しに参加した時のことです。どの記事も読んでみると悪くないのに、タイトルがわかりにくいなぁと思っていました。
・走るべきか、走らないべきか、それが問題だ
・そうだ、筋トレのメニューを変えてみよう!
・メンタルは鍛えるのではない、整えるのだ
・美味しい食べ物たちが体を作ってくれている
後日、担当者に会ってみると、30代の真面目な男性Nさんで、すべての記事タイトルを自分でつけているとのこと。「キャッチコピー50の技術」的な本に照らして、うんうん唸りながら頑張っていると自慢気に話してくれました。
最初のタイトルは「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」というハムレットの台詞のパロディ。2つ目は「そうだ 京都、行こう。」というJR東海のキャッチコピーの真似。3つ目は「否定からの肯定(断言)で強める対比」の技術。4つ目は、食べ物の擬人化。
しかし技術を駆使はしているものの、肝心の内容は全然伝わってこないと思いませんか。
「強く短いコピーがいいんですよね」とNさんは言いますが、残念ながら、その道の権威に取材した記事なのか、有名人のインタビューなのか、理論なのか、はたまたエッセイなのかさえわかりません。
しかも、技術が生きていないのです。
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