読まれる文章とスルーされる文章の決定的な差 書く前の準備で結果の9割は決まっている
Nさんの件をきっかけに改めてwebコンテンツを見てみると、同じことがたくさん起きているように感じます。「コンテンツマーケティングだ!」「それっ、メルマガだ!」「 週3回更新だ!」ととりあえず書き始めてしまいます。配信しながら、コンテンツの見せ方やキャッチコピーの技術に走ってしまう。でも仕事で書くなら、なおさら書く前の準備が重要です。なんのために書くのか、誰に読んでもらいたいのか。
準備は、会社や商品のコンテンツ化から始まるといってもいいでしょう。どういう会社(商品)で、どういう特徴があって、売りは何なのか。どんなメディアで、どう伝えていくか。その全体像のなかの、どの文章を書くのか、それによって、なんのために書くのか、誰に読んでもらいたいのかは決まります。
外部の書き手が文章を書く時にも、どういう会社の、誰に向けた、どういうメディアなのかを共有します。コンテンツというのは、小さなコンテンツ(たとえば記事ひとつ)も大きなコンテンツ(たとえばコーポレート・アイデンティティ)も綿密に関連しあって、ひとつのうねりをつくるものです。
タイトルは「伝えたいこと」ズバリ!が基本
インタビューにしても、コラムにしても、何を書くにも、まず、「伝えたいこと」を明確にします。「伝えたいこと」というのは、その人にインタビューして一番感動したことです。コラムなら、読者にぜひ主張したい自分の意見です。
「惹句(ジャック)」という言葉がありますが、書き手が一番惹かれたことを訴える言葉には力があり、その力は読者を惹きつける武器になります。マーケティング発想で、どうしたら「読まれる」か「売れる」かという読者の行動を求める前に、書き手の熱い思いが詰まった「伝えたいこと」がないと、読まれるものにはなりません。それが、ものづくり視点で考えようという所以です。
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