櫻井翔ら「高学歴ジャニーズ」が存在感を増す理由

最近は「新世代」の高学歴ジャニーズも登場

確かに、一般論として考えてみても、芸能の道を究めるうえで学歴は必須なものではないだろう。「学校の勉強が嫌いだから芸能界に入った」というのはバラエティ番組でも聞く常套句だが、その点芸能界全般に昔からそういう価値観があり、ジャニーズだけが特別なわけではなかった。

ところが、嵐がデビューして活躍し始める2000年代以降、大学に進学する「高学歴ジャニーズ」が徐々に増え始める。

櫻井翔は、その先駆け的存在である。ジャニーズJr.時代から仕事よりも学業を優先し、試験のひと月前から仕事も休んでいた彼は、当時はまだジャニーズのなかでも異色の存在だった(嵐『アラシゴト』)

そして2000年4月に慶應義塾大学に進学し、2004年3月に卒業。さらに2006年10月からニュース番組『news zero』(日本テレビ系)の月曜キャスターに就任した。ほかにも国政選挙の開票番組に出演するなど、いまや報道番組でおなじみの顔になっているのは、先ほども述べた通りだ。

「一般の若者」と変わらない生き方を選べるように

ジャニーズの歴史で言うと、櫻井翔は、いわゆる「ジャニーズJr.黄金期」を担ったひとりである。

1990年代後半、ドームコンサートを開催し、テレビで冠バラエティ番組を持つなど、滝沢秀明らを中心としたジャニーズJr.の人気が沸騰した。このブームをきっかけに、ジャニーズJr.というジャニーズ独特の仕組みも世間に広く知られるようになった。その意味で、「ジャニーズJr.黄金期」は、ジャニーズというもの自体の存在を、ファンでなくとも身近に感じるようになる大きなきっかけでもあった。

その流れのなかで、ジャニーズの側にも変化があった。ジャニーズがより世間に近い存在になり、ジャニーズのタレントも、芸能一筋というよりも一般の若者と変わらない生きかたを選べるようになった。

そのひとつの表れが、大学進学という選択だったと言えるだろう。大学進学率は、2000年代前半に40%を超え、2000年代の終わりには50%にまで達している(「学校基本統計」より)。そうした2000年代以降の世間の高学歴化の流れに、ジャニーズも従い始めたのである。

次ページほかにもキャスターや直木賞候補など「知性派」がずらり
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