社長・前田敦子が語る「私と仕事とお金と子育て」

「日々成長していくわが子に負けていられない」

――社長・前田敦子さんというのはどんな気持ちですか?

信頼できる優秀なエージェントさんがいて、最強な戦力に支えてもらいながらではありますが、そういう人間関係に出会えた喜びがあります。信頼関係を築き上げながらやっていくという作業が楽しいです。見て見ぬふりをするのではなくて、お互いがどう信頼関係を保てるか、1つひとつ明確にすることが大事だと今すごく思っています。もうすぐ30歳になる大人ですし、すべてのことに対してちゃんと向き合っていかないといけないと思うんですよね。

前田敦子(Atsuko Maeda)/1991年7月10日、千葉県生まれ。2005年オーディションに合格しAKB 48 のメンバーとしてデビュー、12年卒業。07年、映画『あしたの私のつくり方』で俳優デビュー。映画、テレビドラマで活躍する。近作に映画『バイプレイヤーズ〜、もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』『劇場版 奥様は、取り扱い注意』『葬式の名人』『旅のおわり世界のはじまり』などがある。初舞台は14年。蜷川幸雄演出『太陽2068』。15年、岩松了演出『青い瞳』、朗読劇『LOVE LETTER』、18年、三浦大輔演出『そして僕は途方に暮れる』に出演する。映画『くれなずめ』が公開中。(撮影:今井康一、スタイリスト:清水けい子(アレンジメント K)、ヘアメイク/菊地弥生(ひつじ))

――経営者的な面と、俳優の面は切り替えていますか? 

意識して切り替えなくても、俳優の仕事をやりつつ、打ち合わせをしたりとか、仕事のジャッジをしたり、請求書をつくったり。そういう事務的なことが間に入ってくることで自然と気持ちの切り替えになるので、私は嫌いじゃないです。

なかには、請求書作成などの事務仕事が苦手と感じる人もいるでしょうけれど、私にとっては、事務仕事も含め、仕事を全部把握しながら、順々に終わらせていって、「ああ、ひとつの仕事がきれいに終わったな」という感覚はすごく気持ちいいことなんです。最後までちゃんとしっかり仕事に向き合えている感じが楽しいですよ。

――事務処理は表現することと別の脳を使いますよね。前田さんは数字を扱うことも得意なんですか。

わからないことがあれば専門の人にアタックして、全部教えてもらいます。毎回「わからなーい」とパニックになりますけれど、悩んで、人に教えてもらった末、答えを見つけた時の「あ!なるほどー!」みたいな瞬間がすごく楽しくて。それはお芝居していてもそうで、どう演じていいか「わからなーい!」と時には泣いちゃうこともあるのですが(笑)、困難を楽しめるタイプです。「あ、これ何? 難しい!(喜)」みたいな。「難しい」と言いながら笑っている自分がいます(目がキラーンとなる)。

わからないことはできるだけ早いうちに解決したい

――興味をもったものにのめり込むタイプなんですね。

面倒くさくなって後まわしにすると絶対忘れてしまうので、わからないことは、できるだけ早いうちに解決しようと試みます。

――その探究心があれば、例えば東大を受けようと思ったら受かってしまいそうですね(笑)。

それはどうでしょうか(笑)。勉強する脳は足りない気がするんですよ。生きていく、生活していくうえで必要な知識を吸収するほうが好きです。

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