社長・前田敦子が語る「私と仕事とお金と子育て」 「日々成長していくわが子に負けていられない」
――社長・前田敦子さんというのはどんな気持ちですか?
信頼できる優秀なエージェントさんがいて、最強な戦力に支えてもらいながらではありますが、そういう人間関係に出会えた喜びがあります。信頼関係を築き上げながらやっていくという作業が楽しいです。見て見ぬふりをするのではなくて、お互いがどう信頼関係を保てるか、1つひとつ明確にすることが大事だと今すごく思っています。もうすぐ30歳になる大人ですし、すべてのことに対してちゃんと向き合っていかないといけないと思うんですよね。
――経営者的な面と、俳優の面は切り替えていますか?
意識して切り替えなくても、俳優の仕事をやりつつ、打ち合わせをしたりとか、仕事のジャッジをしたり、請求書をつくったり。そういう事務的なことが間に入ってくることで自然と気持ちの切り替えになるので、私は嫌いじゃないです。
なかには、請求書作成などの事務仕事が苦手と感じる人もいるでしょうけれど、私にとっては、事務仕事も含め、仕事を全部把握しながら、順々に終わらせていって、「ああ、ひとつの仕事がきれいに終わったな」という感覚はすごく気持ちいいことなんです。最後までちゃんとしっかり仕事に向き合えている感じが楽しいですよ。
――事務処理は表現することと別の脳を使いますよね。前田さんは数字を扱うことも得意なんですか。
わからないことがあれば専門の人にアタックして、全部教えてもらいます。毎回「わからなーい」とパニックになりますけれど、悩んで、人に教えてもらった末、答えを見つけた時の「あ!なるほどー!」みたいな瞬間がすごく楽しくて。それはお芝居していてもそうで、どう演じていいか「わからなーい!」と時には泣いちゃうこともあるのですが(笑)、困難を楽しめるタイプです。「あ、これ何? 難しい!(喜)」みたいな。「難しい」と言いながら笑っている自分がいます(目がキラーンとなる)。
わからないことはできるだけ早いうちに解決したい
――興味をもったものにのめり込むタイプなんですね。
面倒くさくなって後まわしにすると絶対忘れてしまうので、わからないことは、できるだけ早いうちに解決しようと試みます。
――その探究心があれば、例えば東大を受けようと思ったら受かってしまいそうですね(笑)。
それはどうでしょうか(笑)。勉強する脳は足りない気がするんですよ。生きていく、生活していくうえで必要な知識を吸収するほうが好きです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら