PC前で「忙しい」と言う人ほど仕事をしていない ビジネスパーソンの価値は「思考」の量で決まる

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ということは、パソコンの作業時間を少しでも考える時間に変換することができたなら、より価値の高い思考の時間に変えることができた、ということになるのです。

ですので、1日の多くの時間をパソコン作業に費やしているのは不毛なのです。5分でも10分でも思考の時間に変換することができれば、それはより価値の高い時間になるのです。

思考時間を増やせば思考力も高まる

毎日の仕事の中で思考の時間が増えれば増えるほど、付加価値の高い仕事の量が増えることになります。そして、それと同時に仕事の質も上がっていきます。これは、思考の実践トレーニングを積み重ねる量がどんどん増えるからです。頭の中でいろいろなケースを考えたり、仮説・検証をしたりしていると、思考スピードもどんどん速くなります。

仕事がデキる人、すごい人たちを見ていて、あの人たちは頭の回転が速い、と思うことがあると思いますが、それは普段からの思考の鍛錬の賜物なのです。

このように、毎日パソコンの前で「忙しい」と言っているときは、ただ作業に追われ、本当にあなたがやるべき、求められていることをできていないばかりか、自分を成長させることもできていない状態である可能性が高いのです。

くれぐれも、キーボードをたたいて仕事をした気にならないようにしてください。

木部 智之 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社ディレクター

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きべ・ともゆき / Tomoyuki Kibe

横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了後、2002年に日本IBMに入社。数々の炎上プロジェクトの火を消し、エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーに。2018年よりパナソニックのソリューションビジネスの立ち上げに従事し、パナソニック コネクトのカンパニー役員を務めた。これまで、大小様々な組織やチームをリード。人材育成、リーダー育成にも力を入れており、社内外でビジネススキルやリーダーシップに関する研修やセミナーを実施。著書に、『入社1年目のビジネススキル大全』(三笠書房)、『プロジェクトのトラブル解決大全』(KADOKAWA)、『超速PC仕事術』(東洋経済新報社)など。

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