グノシーは「スマホ・ポータル」を構想

群雄割拠のニュースアプリ市場<その2>

 

 

「TVCMは2013年11月から販売を始めました。初月の月商は約300万円でしたが、直近では月商数億円ほどに成長しています。来期の終わり頃(時期としては2016年5月頃)には月商が10億円台に乗ることも十分考えられます」(木村氏)。

当初はソーシャルゲームの出稿主が多かったが、現在では他のアプリやWEBサービスなど幅広い業種からの出稿があるという。今後はタイムライン広告だけではなく、PCのヤフーでいうところのブランドパネルやミクシィのログインジャックのような新しい広告メニューも開発していく可能性が高そうだ。

ニュースを入り口にポータルを目指す 

KDDI(au)などから調達した資金と広告収入を燃料にTVCMへの投下でダウンロード数を今後も伸ばしていくと思われるグノシー。木村氏は現在のニュースアプリ市場をどう捉えているのだろうか。

「PCの世界では結局、ヤフーだけが勝ちました。ニュースだけでやっていくのではなく、ユーザーが必要とすることをどれだけやれるかが重要です。ニュースのみの提供だと、スイッチングコストは低いと言わざるをえない。ニュース以外の付加価値が必要です」(木村氏)。

グノシーはニュースアプリにとどまるつもりはないということだ。当初、グノシーは独自のレコメンドエンジンによる個別最適化された朝夕25本のニュース配信アプリだった。それが、TVCM開始時にスマートニュースのようなマス向けのニュース配信も含むユーザーインターフェイスに切り替え、話題を呼んだ。

個別最適化(グノシー内でクリックした記事を元に、次の出す記事を決めるというアルゴリズム)されたニュース表示が最も楽しめるのはグノシーである。しかし、その機能はマスのユーザーは必ずしも必要としていない。マス向けに舵を切ったのは序章に過ぎなかったといえる。

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