「ニュースを入口にしたスマホポータルを考えています。ニュースだけではなく、スマホで面白いコンテンツを見るならグノシー、とイメージしてもらいたい。例えば、株式情報を見ることができる、ショッピングを楽しめる、というようなものにしていきたい」(木村氏)。今までグノシーはスマホ時代の新聞という表現もされていたが、新聞では堅すぎる。より広いユーザー層を獲得するには、テレビのコンテンツをスマホに最適化する必要があると木村氏は指摘する。
「同じニュースでも、テレビの方が新聞より文言が優しく、わかりやすい。テレビの企画やランキングコンテンツも魅力的です。PCで検索して情報を取りに行く層は、リテラシーが高い層で、テレビで受動的に情報を取得する層の方が多い。受動的なユーザーに情報を届けるサービスでありたいと考えています」(木村氏)。
例えば、王様のブランチでは映画などのエンタメ情報ランキングがあるし、飲食店が紹介されれば、かなりの反響があるだろう。テレビでたまたま見た情報を元に行動するユーザー層は多いだろうし、PCでカカクコムに行って商品を比較検討するのはハイリテラシー層で、人口ボリュームからすると少数派といえるのかもしれない。
どこよりスピードが速く見える理由
2014年に入ってから、2度の大型資金調達で累計24億円を調達。10億円は投下したともいわれるTVCMを打つなど、他のニュースアプリ事業者と比べると、かなりスピーディーだ。
「スマホというデバイスは、テレビやPCの発明を超える大きなメディアになる可能性を感じています。この大きな変化を捉える必要があり、デバイスチェンジのタイミングではスピード感を持って事業展開する必要性が高いと思っています」(木村氏)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら