「生理痛がつらい人」が食べていいもの、悪いもの

食事でとる「油」のバランスを意識してみる

生理痛を引き起こす痛み物質は、食材に含まれる油の種類にも関係している(写真:JOB DESIGN/PIXTA)
前回の記事で、生理痛が起こる仕組みを説明しました。では、生理痛を軽くするには何をしたらいいかというと、まずは食事を変えることです。
新刊『生理で知っておくべきこと』は、生理のデータが集まった日本初の本です。予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんによる本書の中から、生理痛を「食事で」軽くする方法をご紹介します。

生理痛を軽くしたいなら、「魚」を多めにする

前回、生理の血を出すために子宮が収縮するように指令を出すのがプロスタグランジンという物質で、それが痛み物質でもあるため生理痛の原因になると説明しました。

この痛み物質は、油でできています。油にも種類があり、痛みのもとになるのはサラダオイル、バター、肉の油、牛乳や生クリームなど、「オメガ6系」と呼ばれる油です。

対して、エゴマ油、亜麻仁油、魚に含まれる油があります。

これらは痛み物質の逆で、生理痛を軽くします。「オメガ3系」と呼ばれる油です。DHAやEPAという名前を聞いたことがあるでしょうか。魚に含まれているのですが、日本人を対象とした調査で、EPAが痛みだけではなく産後うつなどの心の病気も減らしてくれることがわかっています。日常的に魚を食べている人のほうが、うつになりにくいのです。

EPAには血液をサラサラにする働きがあり、医薬品として動脈硬化などの生活習慣病にも処方されています。つまり、医学的に実証されており、子宮にたまった血液がドロドロになってしまうのを防ぎ、生理痛を緩和してくれる可能性があります。

また、プロスタグランジンによって引き起こされた痛みを悪化させる原因に、炎症があります。DHAには体の炎症を抑える力もあります。まだマウス実験の段階ですが、DHAとEPAを魚の油でセットでとることで、子宮内膜症の症状を抑制できたという研究報告もあります。というわけで、魚の油をはじめとするオメガ3系の油を意識してとりたいところです。

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