日本発の新世代「3Dプリンター」がもたらす革命

トヨタも注目のベンチャーが変えるものづくり

ベンチャーのエクストラボールドが開発した3Dプリンター「EXF-12」と社長の原雄司氏(筆者撮影)
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「完成品を超高速で造形できる」3Dプリンター、そしてその先に見据える工作機械向け3D造形ヘッドは、日本のものづくりを大きく変えることになるかもしれない。

3年前に設立されたベンチャー、エクストラボールドが開発したのは、世界最大のサイズを造形できる3Dプリンターだ。ただし、単に出力サイズが大きいだけでは、従来製品のスケールアップ版でしかない。

彼らが目指しているのは単に大きい造形物を出力できるだけではなく、製品そのものを出力できる量産性の高さと、最終製品として仕上げまで行える造形精度の高さ、そして実際の工場への導入しやすさだ。

3Dプリンターの常識を覆す速度と出力素材の自由度を確保しつつ、カギとなるプリントヘッド技術を既存の工作機械向けのオプションツールとすることを計画。最終的には、既存工作機械に取り付けることで、造形から仕上げまでを工作機械を置き換えることなく行えるようにすることを目指している。

「射出成型用ノズル」をプリントヘッドに

過去何度かブームが訪れている3Dプリンターブームだが、これまで日本で盛り上がらないのにはいくつか理由がある。そのうちのひとつは3Dプリンターに対する過度の期待だろう。

これまでの3Dプリンターは夢のような製品ではなかった。

確かにコンピューター上の3Dデータを与えれば立体造形物は生成できる。しかし、出力できる造形物のサイズ、質ともに制約が多く、試作品を作ることはできても製品を出力することはできない。さらに、専用素材を使うためコストや素材そのものに制約がある。

3Dプリンターの利用が進んだ際には、多様な材料を高精細に造形し、そのまま製品として仕上げられる、まるで物質転送装置であるかのような未来像を想像した人もいるかもしれない。実際、そうしたプレゼンテーションは日常茶飯事的に行われていたが、現実は程遠いと言える。

既存3Dプリンターの問題点のひとつは、プリンターメーカーが提供する素材を用いて造形せねばならないことだ。必然的に素材は限定され、また汎用樹脂素材ではないため高価になる。

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