「腸が変われば人生が変わる」専門家が断言の訳 腸が良くなると「身体も心も」健康になる

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大人になってもつねにトイレの心配をしていて、電車に乗るたび「急にトイレに行きたくなったらどうしよう」と不安でした。緊張するとお腹が張ってしまうのです。

旅行に出かけると、決まってお腹が痛くなり、友達や家族にも迷惑をかけていました。環境が変化すると、腸内環境がすぐに悪くなってしまうのです。だんだん「あなたと旅行すると、計画通りに進まない」と言われるようになり、誘われなくなってしまいました。

やがて、スケジュールを組むにも「この日はそろそろ便意が来るかもしれない」ということばかりを逆算して考えるようになっていきました。

その頃から、自分でもいろいろなことを調べていました。「プルーンが良い」と聞けば、それをたくさん食べたり、毎日10キロ走ったり。看護師になってからは、医療知識も学びましたが、それでも良くならず、生理が止まって排卵していないことまでわかりました。便がたまると、子宮や卵巣を圧迫してしまうのです。それを知ったときは、絶望的な気持ちになりました。

「便秘改善」で「杖がいらなくなった」おばあさん

小児科勤務後は、便秘治療の第一人者である小林暁子先生のクリニックへ転職し、「便秘外来」に勤務しました。クリニックには、私以外にも腸に悩んでいる方がたくさん通院されていましたが、腸を良くすると、みなさんお肌も検査数値も良くなります

「美腸ナース」こと小野さんは、「小児科と便秘外来に勤務することで『腸活の大切さ』を実感した」とのことです(写真:筆者提供)

一番驚いたのは、「杖」をついたおばあさんが、通院されるたびに元気になって、「杖が必要なくなってしまった」ことです。便秘を改善したことで、足の血流が良くなり、活動量が上がったことで、気分的な影響も大きく出たのだろうと思います。腸が良くなるたびに、気分も明るくなっていらっしゃる様子でした。

子どもの頃からずっと便秘の方は、「体質的なもの」と捉えてあきらめている人が多いのですが、大人になってから、出産や妊娠、仕事などを通じて便秘になった方は、ご自分の「良い状態」を知っているんですよね。

ですから、それまで快便だったのに、急に便秘になって、精神的に落ち込んでしまうということが多いように思います。腸が良くなって健康になると、家族の仲も良くなるんです。看護師時代のこういった経験が、「日本美腸協会」での活動につながっています

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