通販番組で「街頭インタビュー」流す本当の理由

視聴者の感情を動かす「手っ取り早い仕掛け」だ

“共感を得る”ための「街頭インタビュー」戦法とは?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
「自分のプレゼンの途中で、明らかに参加者たちの集中力が欠けてきた」あるいは「人の長いプレゼンを聞いていたら眠くなってきた」――。ビジネスパーソンなら、そんな経験がきっとあるでしょう。
相手を退屈させず、話に惹きつけるためには芸人並みの話術は必要ありません。これまで『王様のブランチ』『しゃべくり007』ほか数々の人気番組のディレクターを務めてきた本橋亜土氏に、今日からすぐに使える簡単かつ強力なテクニックを教えてもらいました。
※本稿は『ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則』より一部抜粋・編集したものです

情報は出し惜しみせず先に出す

いまやユーチューブをはじめとした動画投稿サイトもかなりの人気ですが、やはり長年にわたって、長時間の番組でも飽きさせない工夫、視聴者を疲れさせない工夫、インパクトのある情報を届ける工夫など「伝え方の工夫」を模索し続けてきたテレビ番組制作の現場には、一瞬で視聴者の心をつかむためのさまざまなテクニックがあります。

それらの方法は、ビジネスシーンでもプライベートでも応用できるものです。

たとえば、ちょっとした雑談から商談、プレゼンなど、コミュニケーションの場面では、私たちはつい、

「これはとっておきのネタだから、最後までとっておこう」

と考えてしまいがちです。「話に‟オチ“をつけよう」とか、「プレゼンの最後にインパクトを与えたい」といった思いがあるのでしょう。むしろ、そうすることがコミュニケーションの鉄則であると考えているフシすらあります。

言わば、「出し惜しみ精神」からくる後出し。

映画や小説など、ラストに大どんでん返しを持ってくるストーリー展開を見慣れているからなのでしょう。しかし、映画や小説でそれが可能なのは、観客、読者の集中力を保つために緻密に計算されたストーリーや画撮り、音楽、役者の演技があるからこそ。

私たちが、話し相手の集中力を最後まで保つことは至難の業。はっきり言って無理です。

次ページ多発するプレゼン終盤の「隠れ離脱者」
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