東大生も納得「ドラゴン桜」本質すぎる受験心得 「他人に責任転嫁する子」に東大合格は困難

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突然ですが、僕は偏差値35だった人間です。周りに東大を目指す人なんていなくて、東大生になんて全然会ったことのない人生でした。そういう環境から東大に合格したときに感じたのは、「東大生はなんでみんなこんなに責任感が強いんだろうか?」ということでした。

例えば、サークルや部活でも、何か問題があったときに「お前のせいだ」ということを言うのではなく、みんな「いや、これは自分も悪かった」と語るんです。

失敗に寛容なのかと言うとまったくそんなことはなく、むしろ失敗には厳しいんです。「なぜ、ここでこうできなかったのか」「もっとこうするべきだったんじゃないか」という批判的な目でいろんな物事を見るのです。

でも、その目を向ける先が、他人ではなく自分なんです。「自分がこうできなかった」「もっと自分がこう動くべきだった」と語り、「え、これ、お前のせいじゃないでしょ?」と思うことでも「いや、自分がもっとこうしていれば……」と自分に厳しいんですよね。

人に優しく、自分に厳しい。自分のできなかったところや失敗を自分の責任で考えようとして、なぜできなかったのかを一生懸命考える。そういう学生が多いんです。

東大生は「自責思考」が強い

「自責」と「他責」という言葉があります。何か失敗したときに、「自分の責任だ」と考えるか、「他人の責任だ」と考えるか、ということです。

「責任感がある」と言ったときに多くの人が想起するのは、この「自責」のほうではないでしょうか。何か問題が起こったときに「自分が悪い」と考える人や、物事がうまくいかなかったときに、他人の責任にするのではなく自分の責任で考える人は、責任感ある人ですよね。東大生は、この「自責思考」=「責任感」が強いのです。

「責任感と学力って、結びつかなくない?」

「責任感がない人間の、何が悪いの?」

そう考える人もいるでしょうが、責任感がないと「必死さ」がなくなるんです。責任感が強いと、物事に主体的に取り組めます。何か問題があったときに「自分には関係ない」「あいつが悪い」と考えている人って、何かうまくいかなくても「自分のせいじゃない」と言えてしまうから、必死に何かを取り組んだりできないんです。

そしてそういう必死さがない状態だと、「自分の勉強を自分の責任にしない」という状態になってしまいます。

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