野草を大量採取した私が陥った「悲劇的結末」 絶対やってはいけない「欲張り爺さん婆さん」

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それはさておき、このように書いていくといいことづくめでしかないので、ヨシさっそく自分も採取してみようと思う方がおられるやもしれぬ。なので今回は、そのような超ビギナーの方のために、私がこれまでの経験で重ねた失敗と教訓を気前よくお伝えしたく思う。

まずは、初心者が必ず陥るミスから。

野草初心者へのアドバイス①「とりすぎ注意!」

これはもう絶対こうなる。だってもうそこらじゅうに貴重な「季節限定の味」がニョキニョキ生えているとなれば、普段は高いお金を出してそれらを購入している身としては、どうしたってフンフンとコーフンして採りまくらずにいられようか!

しかしこれは、まずもって絶対にやってはいけない。やればわかる。過ぎたるは及ばざるがごとし。調子こいて欲張っていると災いが山ほど降ってきて、昔話の定番である「欲張り爺さん」の悲劇を身をもって体験することになる。

わが過去最大の悲劇は、都市近郊で趣味の畑をやっている友人が「今ならノビルがいっぱいあるよ」と誘ってくださったときに発生した。

なぬっ、ノビル!

その真っ白いコロンとしたかわいらしいお姿を本や雑誌で拝見したことはあったものの、実際には見たことも食べたこともなく、いったいどんな食感なのか味なのかと、かねてより想像を膨らませていたあの憧れのお方ですか!

当然のことながらスキップして出かけ、採って採って採りまくった。だってもうそこら中ノビルだらけ。細い芽を引っ張るとシュポンと収穫できる快感もクセになり、かくして大きなレジ袋2個にあふれんばかりのノビルを手に意気揚々と畑を後にしたのである。

だが。早くも帰りの電車の中で「やりすぎたか……」と気づく。早い話が匂いがスゴイよ! 畑では全然気づかなかったが、密閉空間ではデカい袋からニンニクのようなラッキョウのような刺激臭がハッキリと漂いまくり、ほかの乗客の冷たい目が(鼻が)気になって身の置き所がない。

冷や汗をかきながらようやく自宅に着いたが、もちろんこんな大量のノビルを一気に食べられるわけもなく、必死でネットを検索してしょうゆ漬けやらみそ漬けやら塩漬けやらに仕込んでも仕込んでも終わりが見えぬ。歯を食いしばって作業を続けるも、その間ずっと精の強い匂いにさらされ、だんだん気分が悪くなってくる。

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