元有名アイドルが語る「緊張に負けない」方法8選 スピーチ中に噛んでもお客さんは気にしない

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③自分の緊張のパターンを知っておく
さあ、緊張を受け入れたら今度は程よい緊張によって起こる体の変化のうち、自分のパフォーマンスに悪影響を及ぼしかねない変化に〝冷静に〞着目してみよう。

実際に緊張する局面に立たされたとき、に自分の体にどんなことが起きているかを観察し言語化する。

自分の場合、

・緊張のタイミングはいつがピークなのか?
→本番直前のステージ袖が実は一番ドキドキする

・体に起こる変化
→手足が冷たくなって震える、早口になる、言葉を噛む

・それに対するカバー方法
→ステージ袖の緊張マックスの時に手足を揉んで血を通わせておく、噛まないくらいゆっくり話すことを心がけるなど、緊張するタイミングやその内容、カバーの方法までをあらかじめ考えておく。するとそもそも緊張の正体がつかめてきて、あまり怖くなくなってくるのだ。

④準備に準備を重ねる
過去にすごく苦手な歌をライブで歌わなければいけないことがあった。つまり普段より失敗しやすいステージで、かつアウェイのイベントだったため、プレッシャーも大きい。

とにかく失敗したくないという思いから、めちゃくちゃ練習した。1日何時間もその曲を練習して、特に考えなくてもスラスラと、もう寝言でも歌えちゃうよねってレベルまでにした。すると、本番では「あれだけ練習したんだから大丈夫だよね」という自信が芽生え、無事その曲は歌いきった。なんなら他の曲で歌詞を間違えた(笑)。

ポイントは特に考えなくても勝手にパフォーマンスができてしまうくらいまで準備をすること。プロ(パフォーマンスが体に染み込んでいる人)は、本番中に自分のパフォーマンス自体に意識が向くと失敗する確率があがるらしい。確かに、緊張して失敗しないようにしなきゃと考えれば考えるほど、歌詞が飛んでしまったり発声が苦しくなった経験はある。

パフォーマンスが自動でできるくらいまで練習を重ねれば、自信が湧いてきて緊張もしづらくなるし、緊張したとしても失敗する確率も下がる。

とにかく場数を踏んでいくこと

⑤慣れ
身も蓋もない気がするが、回数を重ねていけばだんだん慣れていって緊張はしなくなってくる。日頃緊張感とは無縁の人がいきなり、大勢の前でスピーチをと言われればとんでもなくあがってしまうだろうが、普段からいろんなところでスピーチをしまくっている人からしたら、同じ大勢の前でのスピーチだとしても屁でもないだろう。

ライブはドキドキするが、週に1〜2回していた定期公演ともなると緊張はほぼ皆無で
ある。とにかく場数を踏んでいくというのも一つの手だ。

あとは、リハーサルで自らやたら緊張しておくというのもオススメ。リハで失敗したら罰ゲームをするみたいなペナルティを自分もしくは仲間内で設けて、ドッキドキリハーサルをやってみよう。

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