現時点で、就職したい(就職してもいい)と思う企業(5社まで選択可)
※こちらの回答に当たっては、用意した候補企業リスト約800社から選択するほか、自由に社名を記入することもできる形式とした。総投票数は1,142。5社すべてを記入しなかった学生もおり、1人当たりの平均回答社数は4.3。
名古屋大学での人気トップは、意外にもトヨタ自動車ではなく、トヨタグループの筆頭メーカーであるデンソー。4位のトヨタ自動車の2倍近い得票数を稼いで、断トツである。他の大学の人気ランキングでは30位にも入ることはないが、企業規模ではマツダ、スズキ、三菱自動車工業などの完成車メーカーを上回り、電機メーカーとしても日本電気に次ぐ規模の企業である。そのほかにも、豊田自動織機(10位)、アイシン精機(14位)といったトヨタグループの主力メーカーがランクインしてきている。デンソーの投票者を見てみると、「電気・電子系」だけでなく、「機械系」「情報・通信系」「金属・材料系」学生の中でもそれぞれ最高得票数となっていることに驚く。2位は、中央リニアモーター構想で採用意欲が旺盛な東海旅客鉄道(JR東海)。こちらは投票者の学科系統に特に目立ったところはなく、まんべんなくといったところ。3位、4位には、三菱重工業、三菱電機といった、名古屋市内や近郊に主力生産拠点を持つ、なじみのあるメーカーが入り込んだ。同じく4位には、前述のトヨタ自動車と中部電力が同率で並んだ。「エネルギー」業界からは、ほかにも東邦ガスが22位に食い込んだ。ガス会社の30以内へのランクインは、今回の調査で初めてである。
7位にはNTTドコモ、9位にはNTTコミュニケーションズ、22位にはNTTデータ、25位には西日本電信電話(NTT西日本)とNTTグループからは4社がランクインした。志望業界では2位だった「情報処理・ソフトウェア」であるが、NTTデータ以外では35位の新日鉄ソリューションズまで見当たらない。具体的な企業名をイメージしての「業界」選択というよりも、「職種」的な意味合いで選択されたのかもしれない。「総合電機・家電」からは、8位にパナソニック、10位にソニー、12位に東芝と日立製作所、17位にシャープが入った。これまでの調査大学のすべてで唯一ベスト10圏内を維持し続けてきた旭化成であるが、惜しくも14位に甘んじる結果となった。地元の有力企業にはじき出されてしまった形である。その他、名古屋大学らしい企業として、20位 日本ガイシ、25位 森精機製作所、31位 カゴメ、41位 ミツカン、ブラザー工業、INAX、ヤマハ発動機などの東海地区本社の企業が上位に来ている。非メーカーでは、三菱東京UFJ銀行の18位が最高。旧東海銀行の本拠地として、今も高い人気を誇っているようだ。商社では、25位に三菱商事、31位に伊藤忠商事が人気。
次回からは、2011年度新卒採用/就職戦線に関する企業、学生双方のアンケート調査を基にした、それぞれの声を拾ってみたい。
(写真:Wiiii CC3.0 BY-SA)
※「採用プロ.com」の「調査・分析レポート」コーナーにその他の調査結果を収録しています。
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(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者のための専門サイト「採用プロ.com」を運営。新卒、中途、派遣・アルバイト、教育・研修、全般などの採用活動に役立つニュース、情報、ノウハウを提供している。
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