コロナ禍での中国入国はこんなに大変だった! 音楽家ファンキー末吉が七転八倒した検査

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大使館は午前中しか開いていないではないか! 中国大使館に電話をしてみても、「ただ緑色になるのを待つのみ」という回答である。終わった……。しかし、まだ手段はある。このまま緑色にならずに空港に行き、そのQR検査の時に中国語でまくし立てて黄色で押し通すことだ。

チェックイン開始時刻には空港に着いたが、すでに中国人が列をなしていて私は最後尾に着く。実のところ「このQRコードってあまりチェックされてないかもしれない」という淡い期待も抱いていたが、そんな期待を裏切るように、専門のスタッフが専門のテーブルを設けて、非常に厳密にこのQRコードをチェックをしている。

チェックカウンターで私の順番が来た。並んでる間にスタッフとのやりとりをシミュレーションしていたとおり、中国語でまくし立ててみるが、担当職員は英語しかわからない。仕方がないので知っている単語を総動員して英語でまくし立ててみるが、スタッフは黙って私の文句を聞きながら私の携帯のリロードボタンを押したりしている。

出国ギリギリまで続く押し問答…

空港のチェックインカウンターでようやく緑色に光ったQRコード(写真・筆者撮影)

「ほらリロードしてもダメでしょ! 半日、ずーっとこうなんですよ!」。英語ではあるが、中国的にとにかく怒る。例え、その担当職員が悪いわけではなくても怒る。そうすることで、「ああ、この人はとても困ってるんだな」と思ってくれて相手は親身になって動いてくれるというものなのだ。

スタッフはひたすら携帯の画面をリロードしていたが、ある瞬間に、そのQRコードが緑色になった! すぐさまスタッフに深々と頭を下げて検査テーブルをあとにした。もうここまで来ればあとはチェックインするだけである。

次なる問題は、ビザだ。私の労働ビザは更新する前の古いパスポートに貼られている。搭乗する際には新しいパスポートでチェックインし、ビザを確認される場合には古いパスポートを出すことになる。予想どおり、チェックインカウンターの職員に訝しそうな顔をされたが、「これでいつも入国しているから大丈夫!」といい、事なきを得る。本当は、これで入国するのは初めてなのだが。

あと、荷物を預けた後に健康証明のアプリに中国での住居とか色んな情報をアップしてQRコードをゲットせねばならないと言われるが、これもゲット!! ようやく飛行機に乗り、出国する。

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