難関資格「MBA」合格しても成功しない人の盲点

学ぶことが嫌になり「燃え尽きてしまう人」も

難関資格「MBA」をビジネスに活かせない人の特徴とは?(写真:Greyscale/PIXTA)

MBAと言えばビジネスパーソンにとって高く評価される学位。昭和の時代、国内には夜間のビジネススクール(経営大学院)がなく、全日制も慶応ビジネススクールのみで、MBAの取得には海外留学など高いハードルがありました。

ところが、2000年代から国内主要都市に夜間のビジネススクールが設立されたことで、会社勤務を続けながらビジネススクールに通い、MBA取得に挑戦する人が増えています。

注目を集めるMBAですが、MBAを取得した人がその後どういうビジネスライフを送っているかは、あまり知られていません。今回は、MBA取得で人生がどう変わるのか、MBAは取得する価値があるのか、という点を紹介・検討しましょう。

MBA取得を機に「飛躍する人」の特徴

先日、知り合いの藤博巳さん(仮名)から、「ようやくMBAを修了します」という連絡がありました。大手素材メーカーに勤める藤さんは、2年前から都内のビジネススクールに通い、コースを修了、晴れてMBAホルダーになります。

藤さんはこの2年間、人事部門のマネジャーとしての多忙な会社業務と学業の両立に格闘する毎日でした。平日は仕事を大慌てで切り上げて夕方の授業に出席、週末は予習やレポート・論文の作成に費やしました。睡眠時間を削り、飲み会や家族や友人との交流も制限し、勉強漬けの毎日でした。

私が「燃え尽き症候群になりませんか?」と訊ねたところ、藤さんは「燃え尽きる暇はありません。会社で重要案件があり、まだまだ多忙な毎日が続きそうです。MBAで学んだこと生かして、社外での新ビジネスにも挑戦したいと思います」と語っていました。

MBAホルダーになった藤さんが今後どう活躍するのか、成功を収めることができるのか、もちろん現時点では不確かです。ただ、1998年にアメリカでMBAを取得し、日本のビジネススクールで11年間に渡って教鞭をとってきた私の経験では、藤さんは高い確率で成功すると思います。

つまり、MBAを取って「やれやれ」ではなく、今後のビジネスに強い意欲を燃やす藤さんのようなタイプは、結果としてビジネスで成功することが多いのです。藤さんはMBAで「飛躍するタイプ」と言えます。

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