難関資格「MBA」合格しても成功しない人の盲点 学ぶことが嫌になり「燃え尽きてしまう人」も

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「MBAに入学するのは、元々優秀な人材。さらに2年間ビジネスを学べば、成功するのは当然でしょ」と思われるかもしれません。しかし現実は違います。「飛躍するタイプ」はMBAホルダー全体の半数以下で、卒業後の人生は多様です。

まず、よく目にするのが、「燃え尽きタイプ」です。会社勤務を続けながら夜間コースに通うと極限に近いハードな毎日で、身体やメンタルに不調をきたすことが多々あります。

一昨年MBAを取得した荻野裕之さん(仮名)は、「入学して2ヵ月後にノイローゼに近い状態になりました。何とか卒業できましたが、あんなブラックな生活は思い出したくもありません」と苦々しく振り返ります。

「燃え尽きタイプ」は、卒業後、通常の生活に戻って息を吹き返すこともありますが、たいてい学ぶことが嫌になり、物事に前向きに取り組む姿勢が失われます。結果として、ビジネスで成功しづらいわけです。

何も変化がない人も

意外と多いのが、「変化なしタイプ」です。学習能力が高く、経営知識が豊富な人は、ハードな学生生活をさほど苦労なくクリアできます。反面、授業に大きな発見はありません。

4年前にMBAを取得した作田和夫さん(仮名)は、「ケースメソッド(ビジネスケースを使った討論)で学ぶので実践的な感じがしますが、レベル的には基本が多く、正直物足りなかったです。現在の業務にほとんど役立っていません」と淡々と振り返ります。


「変化なしタイプ」は、大きく飛躍することも、燃え尽きてしまうこともありません。勤務先では元々高く評価されているので、その後も順調に会社勤務を続け、幹部社員に昇進するなどそこそこ成功します。

この他に、MBAの授業で刺激を受け、「学びに目覚めるタイプ」がいます。このタイプは、卒業後、学者・研究者に路線変更することがあります。学者・研究者になれれば万々歳ですが、この世界は狭き門。なれない場合、ビジネスではあまり成功しません。

この4タイプの割合は不明ですが、これまでの経験からして「飛躍するタイプ」が最多、「学びに目覚めるタイプ」が最少です。MBAの本場アメリカと比べると、日本では「飛躍するタイプ」が少なく、「変化なしタイプ」が多い印象。ちなみにハーバード・ビジネススクールの1970年代の卒業生の25年後の職業を調査したところ、「自分が創業した会社の経営者」が最多だったそうです。

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