ビートルズとアップルの知られざる意外な関係 かつては社名をめぐって法廷闘争も行われた

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時代を超越したビートルズの影響は思わぬところにも(写真:Ratcliffe/Bloomberg)

言うまでもなくビートルズは、20世紀のポップ・ミュージックを大きく変革させた偉大なバンドだ。つねにクリエーティブであり続けたその音楽性は、後世のアーティストに多大な影響を与えている。

とはいえ、世間の評価には少しだけしっくりこない部分があるのだと、『ビートルズの語感 曲づくりにも共通する遊びの発想』(DU BOOKS)の著者、小島智氏はいう。その革新性について語られる際、サウンド面、音づくりの斬新さなどに焦点が当てられすぎているように思えるのだと。

もちろんそれは、レコーディング環境が現代のように整っていなかった1960年代から、ビートルズがさまざまな実験を重ねて新たな音世界を構築したことを認めたうえでの考えである。

行動様式すべてにおいて新しい価値観を提示

だが、そうはいっても、音作りの革新性だけでは、本当の意味でビートルズを語り尽くせないということだ。たしかに、それは間違いではないかもしれない。彼らが評価されたのは、ポップ・ミュージックを演奏するバンドとしてだけではなく、行動様式すべてにおいて、新しい価値観を提示していたからなのだから。

男だというのに髪を伸ばしていたのもそのひとつだ。また、当時はLPレコードといっていたアルバムを、ある特定のコンセプトのもとにまとめ上げたことも同様だ。さらに、メンバー自身をアニメ化したメルヘン・タッチの映画を作ってみたり、メンバーが主導でレコード事業を中心にしたコングロマリットを立ち上げたり、また当時は3分少々が常識だったシングル・レコードに、7分以上におよぶ曲を用いてみたり、観客が誰もいないビルの屋上でコンサートを敢行したり……。
ビートルズはこんなふうに、やることなすことすべてが当時の常識を覆すような、画期的なバンドだったのだ。(「はじめに 4人の発想の自由さは言葉にも」より)

そうした斬新さや独自性は、バンドにとっての重要な要素の1つである「言葉」の中にも色濃く表れていることを小島氏は指摘する。

歌詞のみならず、曲やアルバムのタイトリング、関連団体などのネーミング、記者会見やインタビューでの発言、映画のセリフなどにも、4者4様の独特な個性が反映されているということだ。そこで本書では、「言葉」という観点からビートルズが成し遂げたことに焦点を当てているのである。

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