当たるか?ネット界のご意見番が語る近未来 ブレイクするネット企業のそばに、あの男

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モザイクはすぐに爆発的に話題を呼んだ。卒業したアンドリーセンに声をかけてきたのが、当時、テクノロジーの大成功企業とされたシリコングラフィックスを創設したジム・クラークだ。そして、1994年にモザイクコミュニケーションズ(後にネットスケープコミュニケーションズに改名)をクラークと共に共同創設し、新しいブラウザを発表する。後にネットスケープナビゲーターと呼ばれるようになったこのブラウザは、一般の人々がインターネットを体験できる道具として大きな人気を呼んだ。

その後起こった「ブラウザ戦争」も、テクノロジー史の重要なポイントだろう。ネットスケープ人気に目を付けたマイクロソフトが、自社製のブラウザ、インターネットエクスプローラーで挑戦を仕掛けてきたのだ。

ネットスケープは結局、当時、不動の巨人だったマイクロソフトとの闘いに破れ、AOLに買収される。アンドリーセンも同社に移り、しばらくはCTO、そしてアドバイザーとしてかかわっていた。

いくつかのスタートアップを自ら創設し、ほかのスタートアップにも投資を始めたのはその頃からだ。2009年には、ベンチャーキャピタル会社のアンドリーセン・ホロウィッツを創設。今やシリコンバレーでテクノロジーの動向を左右するほどの力のある投資会社になっている。

アンドリーセンがこれまで投資したのは、ツイッター、フェイスブック、グルーポン、ギットハブ、ピンタレスト、スカイプなど。いずれも、世の中のまだ見ぬ希望や機能を実現してみせた企業となった。テクノロジーを理解し、自らも起業家だった体験が、彼をほかのベンチャーキャピタルとは一線を画す存在にしている。

テクノロジーの未来に関する予言

そのアンドリーセンは最近、テクノロジーの行く末に対して積極的に意見を述べる存在としても一目置かれている。たとえば、2011年にはソフトウエアがこれからの世界をかたち作っていくことを予言した。ウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿した「なぜソフトウエアが世界を喰い尽くすのか」という記事の中で、次のように語ったのだ。

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