「ジョン・レノン」繋がりから見えた新たな真実

幼い頃からの歴史を次世代に伝える男の証言

ジョン・レノン(右)とジョンを育てたミミ(メアリー・スミス)伯母さん(写真:REX/アフロ)
1963〜1970年にかけて世界を席巻したザ・ビートルズ。英国のリバプールには、そのメンバーだったジョン・レノンの家「メンディップス」がある。そこで17年間、管理人を務めてきたコリン・ホール(71)は長いインタビューの中で、時代の息吹を伝え続けることの大切さを語った。そのエピソードには、日本からの訪問者も登場する。ロングインタビューの最終回、コリンが本当に伝えたかったエピソードとは。

管理人の住居は「下宿部屋」

――メンディップスに住んでいたとき、その1日はどんな様子でしたか。

朝は7時から7時半の間に起きて、準備をして、階下に降りて朝食を食べます。裏庭に面した「下宿部屋」と呼ばれる部屋が管理人の住居です。1947年から1962年にかけて、(ジョンの伯母の)ミミがリバプール大学の学生の下宿人を受け入れていて、「下宿部屋」はその学生用でした。

朝食は、庭に続く「モーニングルーム」で取ります。モーニングルームは、ジョンのお気に入りの場所だったそうです。私の妻・シルビアは、朝食の後、(ポール・マッカートニーが育った家で同じくナショナル・トラストが管理している)「フォースリン・ロード」へ出勤します。

妻が出かけると、家全体をチェックし、皿や電気ケトル、トースターなどをきちんと片付けたかを確認します。それから、掃除機をかけ、必要に応じてモップ掛けやホコリ取り。家具の位置も調整します。最初のツアーが10時15分頃に到着するので、それまでにその日に話すことを頭の中で反すうし、「管理人のコリン」に変身するわけです。

メンディップスはミミの家で、ミミの夫ジョージは1955年に亡くなりましたが、ジョンは5歳の時、1946年にここで一緒に住むようになり、22歳まで暮らしました。一時、ジョンの最初の妻・シンシアと赤ん坊だった息子のジュリアンも住んでいたことがあります。ですから、話すべきエピソードがたくさんあるんです。

次ページ年間の平均訪問者は約1万2000人
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT