「ジョン・レノン」繋がりから見えた新たな真実 幼い頃からの歴史を次世代に伝える男の証言
――メンディップスの管理人を務めながら、ビートルズ関連の書籍も執筆されていますね。
最新刊は、クオリーメンのドラマーのコリン・ハントンとの共著『Pre:Fab!』です。彼としては、事実とは違うことが「当時あったこと」として伝わっていることから、それを正したいという気持ちと、自分が覚えている当時の物語を後世に伝えたい、と。
日本では、今のところ出版予定はありません。翻訳出版していただける会社を募集中です!(笑)。この本を元にしたドキュメンタリー映画も制作中です。
現在は新たな本も執筆中です。ただ、ビートルズについては、もう書かれていないことはないくらい、多くの資料や著書が出版されています。
決定版と言えるのがマーク・ルイソンの『Tune In』です(邦訳「ザ・ビートルズ史」=河出書房新社刊)。素晴らしい歴史の記録で、本当に感動しました。ビートルズについて知りたい人は、これを読むだけでいいと思います。ほかの本はもう必要ありません。
本の執筆には10年かかった
いずれにしても私が書くことはもうないだろうと思っていましたが、実は、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンがほかのアーティストに提供し、自分たちではレコーディングしなかった曲が二十数曲あります。2009年にBBCラジオのドキュメンタリーの制作に関わった際、ポールらにインタビューもしましたが、放送時間の関係でカットしなければならないことがたくさんありました。
そこで、それをまとめた本を作りたいと思ったんです。ビートルズの本でありながら、まったく新しいテーマで書けると。
執筆は終わったばかりです。10年かかりました! 徹底したリサーチの結晶なので、読者に楽しんでいただきたいですし、今まで知らなかった新しいことを知ってもらえるとうれしいですね。現在は出版を目指して編集の作業をしているところです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら