人気沸騰ウイスキー「注目高まる」3つの生産地

ビジネスパーソンの教養としてのウイスキー

さらに、日本のウイスキーが世界で高い評価を受けているのも価格高騰の理由の1つです。2020年度「ワールド・ウイスキー・アワード」では、ワールドベスト・シングルモルトウイスキーとして、サントリー「白州25年」が2018年以来再び栄冠に輝きました。

また、ワールドベスト・ブレンデッドウイスキーリミテッドリリースに「イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキー リミテッドエディション2020」、ワールドベスト・グレーンウイスキーに「キリン シングルグレーンウイスキー富士30年」が選ばれ、日本の3銘柄が世界最高賞を受賞しました。

クールジャパン戦略として、漫画、アニメ、映画、ゲーム、ライトノベルなどの多種多様な日本のポップカルチャーが海外に紹介され、各国で日本の魅力を発信するさまざまなイベントが行われています。日本の情報が世界各国へと配信され、ウイスキーブームと相まって、貴重なウイスキーが投資、投機の対象となっているのです。

最近では、小さな蒸溜所(マイクロディスティラリー)で造られたウイスキーが登場しています。これらの蒸溜所では、多くの場合、大量生産ではありません。大量に造られていないことで希少価値が高くなり、価格が高騰している場合もあるのです。

ウイスキー造りで注目度が高まる3つの国

今までウイスキー造りは、世界5大ウイスキーと呼ばれる5つの産地(スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本)を中心に行われてきました。

しかし最近では、ウイスキーニーズの高まり、技術の進歩の影響もあり、現在では28カ国以上の世界中のいろいろな国で造られるようになっています。

その中でも、今後のウイスキー造りの発展が予想され、注目度の高まっているのが次の3つの国です。日本で流通している商品はまだ多くはないですが、今後の行方を見守る価値はあるでしょう。

①気候を利用したウイスキー造りを行う「台湾」

今までウイスキー造りの常識は、スコットランドのような寒暖の差が激しい寒冷地で造るものでしたが、常識を覆したのが台湾カバランウイスキーです。

夏には気温が40度近くになることもしばしばある亜熱帯地域である台湾では、通常熟成に3年以上かかるスコットランドよりも熟成が早く進みます。ウイスキー造りには不向きで熟成のコントロールが難しいと考えられていましたが、各国のウイスキーの調査、研究、科学的な分析を重ね、気候をうまく利用した台湾ウイスキー造りが行われています。

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