「大切な人との別れ」が辛い人に伝えたい7名言 深い悲しみと向き合っていくためのアドバイス

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●2月3日
沈黙は内面生活を支える力だ……暮らしを沈黙で満たせば、希望のなかで生きていける。
――トマス・マートン(アメリカのキリスト教聖職者、作家)

人づきあいとひとりの時間には、微妙なバランスが必要。社交にかまければ、つらい真実から逃げることになります。逆にひとりですごす時間が長すぎれば、うつうつと引きこもりがちになります。

でもちょっと待って。沈黙を守るときはかならずひとり、というわけではありません。クエーカー教徒は沈黙の時間を共有することで神を崇めます。またただ黙って一緒にいるだけで、誰かと気持ちが通じあうこともあります。

とはいえ沈黙と向きあうときはたいていひとりですし、その価値を理解するのは大切なこと。瞑想が身体にいいことは、近年、つとに知られています。血圧を下げ、心拍数を落ちつかせ、ときには健康の回復につながるというのです。静かなひとときをすごすことで気分がリフレッシュするのは、みなさんご存じですよね。

ですから悲しみの傷を癒すために、たっぷり沈黙を味わいましょう。深遠な魂を探り、やすらぎを見いだすヒントになるはずですから。

ひとりでじっとしていることを私はおそれない。沈黙の癒しを心ゆくまで味わおう。亡き人たちの魂もそこに会いにきてくれるかもしれないから。

苦しんでいるのは自分だけではない

●2月4日
気が狂ってなどいません……。狂えるならどんなにうれしいか、狂えるなら己を忘れることもできるのに。ああ……この悲しみを忘れられるのに!
――ウィリアム・シェイクスピア(イギリスの劇作家)

ときに悲しみは人を狂気に追いやります。「この恐ろしい喪失感から逃げられるものなら……いっそ狂ってしまいたい」と願うこともあるでしょう。さいわいそうした瞬間は過ぎ去ります。

狂気に陥っても悲しみからは逃れられません。強いストレスで理性が曇り、現実がぼやけて見えるときもありますが、私たちは現実逃避がやすらぎへの道でないことを知っています。違法薬物やアルコールへの耽溺が、悲しみを癒す薬でないのも同じです。

それでも正気をなくしてしまいたい、現実から逃げ出したいという衝動は他人事ではありません。だから、このシェイクスピアの一節のような文章に触れると、ここにも同類がいたとほっとするのです。

苦しんでいるのは私だけじゃないと知ることで、明日が見えてくる。
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