「大切な人との別れ」が辛い人に伝えたい7名言 深い悲しみと向き合っていくためのアドバイス
山を動かすには小石から。
――中国のことわざ
かけらを拾い集め、人生を立てなおすにはどうしたらいいのでしょう? しばらく大きなことには取り組めないかもしれません。
しかし小さな一歩を踏み出すだけでじゅうぶんなのです。その一歩が、内なる自分に伝えてくれるでしょう。私たちは終わりなき悲しみではなく人生を信じ、期待をかけているのだと。
自分の服を縫っているうちに気分が少しずつ軽くなったと、ある友人は教えてくれました。裁縫は彼女にとって、人生に対する期待の表れだったのです。
私にもはじめの一歩がありました。食料品店で買物をしていたときに、突然ひらめいたのです。顔に何週間も張りついていた陰気な表情を捨てて「笑顔になろう」と。このひらめきが転機となりました。そうでなければ20年近く経った今も、覚えているはずがありません。
悲嘆の中でも生きていける力がある
人にこれほど強い忍耐力が備わっていることを知る機会は今までなかったと、彼女は思った。そして苦しみに耐えた者すべてを、耐えきれなかった者をも含めて、彼女は愛し、敬った。
――ジェイムズ・エイジー(アメリカの作家、映画評論家)
悲しみが感受性を鋭くする、というのは本当です。大切な人を失った人は、似た経験の持ち主に対してにわかに連帯感を覚えます。エイジーの小説に出てくる夫を亡くしたばかりの女性のように、悲嘆のなかでも生きていける自分の力に驚くこともあるでしょう。
あるいは、今までこれほどの悲しみを味わわずに済んだ自分の幸運を悟るでしょう。気ままに青春を謳歌できるはずの若者が悲嘆に暮れるのを見れば、心を痛めるでしょう。
悲しみに出会ってまもない私たちは、こうした心の変化に驚きます。冷たい水に飛びこんだときのように、一瞬息ができなくなります。ショックで物の見方も一変します。でも大丈夫。慣れますから。冷たい水に飛びこんでも、身体が水温になじめば、すいすい泳げるようになるでしょう?
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