「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点で指標を選び、総合順位を算出している「住みよさランキング2014」。今回は部門別ランキング後編として、「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の順位をご紹介する。(部門別前編「安心度」「利便度」ランキングはこちら)
「快適度」は長久手(愛知)が3連覇
「快適度」は長久手市(愛知)が3年連続のトップとなった。長久手市は2012年1月に誕生した新しい市で、名古屋市の東部に隣接する。2005年の愛知万博「愛・地球博」が開催されたまちとして知られている。
万博開催に合わせ、東部丘陵線「リニモ」が完成。名古屋市営地下鉄と接続され、交通利便性が増した。名古屋市のベッドタウンとして都市基盤や環境整備などが進み、人口の増加が続いていることが高い快適度の背景にある。
現在、リニモの「公園西」駅周辺で大規模なニュータウン開発が進められているうえ、同駅前には中部地方初進出となるIKEAの出店が予定されており、市の東部にも都市化の動きが広がっている。
2位には武蔵村山市(東京)が昨年の7位から順位を上げた。狭山丘陵をバックとした武蔵野台地に位置しており、緑地・公園や畑地が多く点在している。一方で、ベッドタウンとして、いまも住宅の増加が続いており、「世帯当たり新設住宅着工戸数」では全国トップ。また、「転入・転出人口比率」も昨年より順位を下げたものの、61位と依然高い水準にある。
ただ、都内で唯一、市域内に鉄道が通っておらず、隣接する東大和市「上北台」駅からの多摩都市モノレールの延伸が市民の悲願だ。
一方で、昨年2位の美濃加茂市(岐阜)が28位まで順位を下げた。「転入・転出人口比率」で昨年の22位から54位へと順位を下げたことと、「新設住宅着工戸数」が半減し108位まで順位を下げたことが要因だ。これには、2013年3月末のソニーイーエムシーエスの撤退も、少なからず影響していると考えられる。
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