サンリオ、「物販」シフトへの真意

ライセンスビジネスはもはや限界なのか

稼ぎ頭のライセンスから物販への傾斜強める

「販売を重要視し、ライセンスでない方に重点を置く」。

今期で4期連続の最高営業益を狙うサンリオ。が、辻信太郎社長(86)の発言に、市場は敏感に反応した。好調な業績とは裏腹に、機関投資家向けの決算説明会が開かれた5月21日の翌日、株価は前日比23%安の2410円と、ストップ安をつけたからだ。その後、自己株消却などで3000円台には回復したものの、2013年9月につけた6000円の半分と、冴えない展開が続いている。

決算説明会は例年以上に注目が高かった。高齢の辻信太郎社長が2年間にもわたって社長交代の準備を進め、この6月にも社長就任と目されていた息子の辻邦彦副社長(当時61)が、13年11月に急逝。それから初めて社長が登場した説明会だったためである。

辻社長の”衝撃”発言

説明会で発表されたのは辻社長の続投である。後継者については、今後さらに2年間をかけ、新たな社長を見つけるというもの。しかし、高齢社長の続投以上に投資家に衝撃を与えたのが、冒頭の物販シフト発言だった。

現在のサンリオの収益は、百貨店やスーパーにおけるキャラクターグッズの販売でなく、ライセンスによる手数料収入によって支えられている。国内事業を例にとると、物販の営業利益21億円に対し、ライセンスのそれは95億円。利益率でも、10%足らずの物販に対し、ライセンスは68%と、採算が高い。

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