「すぐあきらめる子」の親がかけがちな言葉4つ 一方的に叱りつけるのはむしろ逆効果だ

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「飽きやすい子」にしてはいけない言葉かけとは(写真:polkadot/PIXTA)
メンタルコーチングをした星稜高校野球部が甲子園決勝進出を果たし、女子スピードスケート髙木菜那選手は平昌五輪で2つの金メダル獲得するなど、メンタルコーチとしてビジネスとスポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗氏。『こどものメンタルは4タイプ』の著者でもある同氏が、「すぐあきらめる子」の親がやってしまっている言葉がけについて解説します。

押し付けはむしろ逆効果

目標を中途半端にあきらめてしまう。物事に飽きやすい。といったタイプの子どもに、どのような言葉がけをしているでしょうか?「きちんとやりなさい」「いい加減にしなさい」と叱り付けてはいないでしょうか。

実は飽き性で移り気な子どもほど、押し付けや束縛を嫌う傾向があり、一方的に叱り付けても効果がなく、むしろ逆効果なのです。「やりなさい」と言われるほど、気持ちが沈んでいってしまいます。どのように接してあげれば、子どものやる気を引き出してあげられるのでしょうか。

私はこれまで8000人以上の子どもたちと向き合い、脳科学と心理学に基づいたトレーニングによって、多くの子のメンタルを改善してきました。そして、その結果、部活動の全国大会で優勝、甲子園で決勝進出、オリンピックで金メダル獲得など、さまざまな成果を残すことができています。

そんな中でわかった子どもが伸びるために最も大事なことは、「その子のタイプに寄り添った適切な言葉がけ」をしてあげることです。間違った言葉がけをしないために、今回は、あきらめ癖のある移り気なタイプの子に言ってはいけない言葉を4つのシチュエーション別にご紹介していきます。また、どう言い換えればいいのか対処法もご紹介しています。

甲子園球児やオリンピックメダリストなどの若いアスリートの指導でも実際に用いている言葉がけです。特に子どもを持つ親御さんや子どもに関わる先生・コーチの方は、ぜひ普段から実践してみてください。

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