「すぐあきらめる子」の親がかけがちな言葉4つ 一方的に叱りつけるのはむしろ逆効果だ

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行動に「意味」を持ってもらうといいでしょう。例えば、「その行動は、なんのためにやっている?」「喜ばせたい人は誰?」と、目的を再認識してもらうことも大事です。また、飽き性の子は繰り返す作業や単調なことが苦手です。行動に変化をつけて「楽しさ」を見出してあげることも必要でしょう。同じ作業であっても違う視点を見せてあげることが大事です。

例えば、野球の素振り練習をさせたい場合には、コツコツと同じように練習するのも大事ですが、時には「好きな選手のフォームを真似て、その選手になったつもりでやってみよう」など、少しでも変化をつけてあげるといいでしょう。飽きさせない工夫を考えてください。

変化をつけることで、楽しさを見出してもらうことが重要です。違う視点の言葉がけとしては、「どうやったら、これを楽しめるだろうか?」「何をやったら、楽しさを感じる?」と自分で楽しくなる工夫を考えてもらうように、促すのもいいです。すぐに興味が持てなくても、ゆっくり時間をかけて見守ってあげることも大事です。強制的に物事をやらせるのではなく、楽しみを見出してもらうことを意識しましょう。

みんなの前で恥をさらされるとトラウマに

④ みんなの前で叱る

特に学校や、スポーツチームの指導者であれば、「一対一の場」を必ず設けてから叱るようにしましょう。大勢の前で叱るというのは、最近ではパワハラにも当たる事例ですね。親御さんの場合でも、公共の場で叱ることはやめましょう。

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子どもにも当然ながらプライドがあり、みんなの前で恥を晒されることは心の傷跡になってしまうことがあります。1体1で話をする場合も、感情的な叱り方は逆効果ですので、論理的に説明するよう心がけてください。

例えば、「こういう理由があるから、やめておいた方がいいよ」「こうやったらマイナスだから、こうしてみればどうかな」など、なぜよくないのか、わかるように言葉がけしてあげましょう。

親や指導者としては、定期的に一対一で話す場を設けるようにして、お互いが思っていること話してみるのもいいと思います。叱るよりも、意見を交換するという意識を持てば、落ち着いて話ができるはずです。NGなのは、みんなの前でレッテルを貼ることですので、絶対に避けるようにしましょう。

以上シンプルではありますが、厳選してご紹介させていただきました。子どもは周りの人の影響を強く受けます。親や指導者のアプローチによって、良い方向にも悪い方向にも行ってしまいます。「すごい才能があったのに、あのコーチによってつぶされた」「悪い子じゃなかったのに、親の影響でグレてしまった」。よく聞く話ではないでしょうか。

そうなってしまわないためにも親や指導者が適切な言葉がけをしなければいけません。子どもと向き合い、変化に気づいてあげてください。苦しそうならサポートしてあげてください。そのために、ベストな言葉がけ、ベストなアプローチ方を身につけていきましょう。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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