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韓国「BTS」が世界で桁外れの人気を得られた訳 K-POPの海外戦略から考えるマーケティング

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RainやTwiceもこのJYP Entertainmentが生み出したアーティストです。YG EntertainmentからはBIGBANG、Psyが登場し、そして2016年にはBLACKPINKがデビューします。時は前後しますが、2011年にはこれらのプロダクション(SM Ent.・YG Ent.・JYP Ent.・KeyEast・AM ENT.・Star J Ent.)がK-POPの海外進出のために、United Asia ManagementというJV(ジョイントベンチャー)を設立しています。

また、これらの多くのプロダクションは公開企業として韓国市場等で資金調達をしており、海外進出の際にリソースを投資できる環境を持っていることも大きな勝因になっていると考えます。

Psyの「江南スタイル」のヒットは局所的にスタートしたものと言えますが、英語をしっかりと使えるアーティストがアメリカのメジャーレーベルと契約し、海外トップアーティストとして得た経験も、おそらくその後のK-POPの北米・海外進出における契約やマーケティングなどの面から大きな蓄積となったと考えられます。

熱狂的ファンを育てた「成長ストーリー」

BTSが成功した要因の一つに、北米で既に人気のあるさまざまなアーティストとコラボレーションを継続してきたことがあります。加えて、自らの「成長ストーリー」を質的にも量的にも驚くほど積極的に投下し、ファンとの「関係性・共犯性」を強化。熱狂的ファン=「ARMY(アーミー)」を育ててきたことがあります。

このソーシャルコンテンツの質・量を担保するのは本人たちのみならず、Big Hit Entertainmentのプロダクションとしての組織的な戦略・戦術、スピーディーなPDCAサイクルなどがあったことは間違いありません。

単にアーティスト主導でなく、多くのプロダクションが資金的・人材的に多くのリソースを投じ、組織的なプロデュースを継続してきた中で、競争環境ができあがっていったのです。

このことを考えると今後もBTS、BLACKPINKに続くアーティストが出てくる可能性は高いでしょう。アメリカのみならず世界で、K-POPの人気は一過性のものではなく、拡大・定着していくことが考えられます。

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【Z世代に受け入れられた等身大の歌詞】

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