本田の言葉から読み解く、日本の2つの課題

日本代表の強みと弱み

(写真:AP/アフロ)

「攻撃」に対する強い自信

いよいよ今週の土曜日の夜、日本対コートジボワールが行われる(日本時間6月15日午前10時キックオフ)。W杯開幕が迫った今、個人としても、チームとしてもやれることは限られている。あとは自分たちの武器をしっかりと認識し、同時に冷静に課題に向き合い、透き通るような自信とともに臨むことが重要だろう。

W杯直前に行ったアメリカ合宿で、本田圭佑はこう語った。

「こういう状況になってくると、人間開き直るじゃないけど、嫌でも逃げ道はないわけですから。ホントの強さが、自分でも想像できないくらいの強さが、出ることを楽しみにしています」

では、自信の根拠となる日本の武器とは何か? この4年間、筆者は本田を継続して取材してきた。そこで得た“本田の言葉”から、日本のストロングポイントとウィークポイントを読み解いてみたい。

まずは日本代表のスタイルを確認しておこう。

ザックジャパンの方向性は、4年前の岡田ジャパンとは180度違う。岡田武史監督は南アフリカW杯の直前に、DFラインを低く設定し、本田以外の10人で守りを固めるというやり方で大会に臨んだ。見事な守備力でグループリーグ突破を果たしたが、受け身の時間が長いために体力の消耗が激しく、決勝トーナメント1回戦で力尽きてしまった。いわゆる“守備的なチーム”である。

それに対してザッケローニ監督のキーワードは「勇気」だ。リスクを冒して、DFラインを高く設定し、相手ゴールに近い位置でボールを奪うことを目指す。大切なのはボールを奪ってからの攻撃で、その能力に長けた選手が起用されている。アグレッシブさがある“攻撃的なチーム”だ。

先週、本田は4対3で勝利したザンビア戦後に「今のチームは4年前と比べて、攻撃に重点を置いたスタイル」と説明した。

「前回のような守備に重点を置いたスタイルだと、失点はしなかったかもしれないけれど、こうやって4点は取れなかったと思う。このスタイルで行くって決めた以上は、ビビらず、これを維持しながら、解決するところはしていきたい」

次ページザックの指示との矛盾
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