子どもの「家事手伝い」は何歳から始めるべきか お手伝い第一歩にオススメなのは「玄関掃除」

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お手伝いの「開始時期」は何歳からでしょうか? (写真:『狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割』より)
広島で55㎡の3DKの賃貸アパートに家族6人(夫婦+高校生から小学生までの子ども4人)で住む整理収納アドバイザーの上山広美さん。
彼女の家では、毎朝、出かける前の10~15分間、暮らしを整える時間として、家族全員(夫も含む)が家事を担当しています。その一番の目的は、子どもたちにお片づけやお手伝いを通して「生きる力」をつけてもらうこと。
本稿では上山さんの著書『狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割』から一部を抜粋しお届けします。

お手伝いの「開始時期」は何歳から?

「お手伝いは何歳くらいから始めればいいですか?」とよく質問されます。

当然個人差がありますが、例えばわが家の末っ子は、1歳あたりから、洗濯物を洗濯ネットから出し、そこからタオルを干す人に手渡すところから始めました。洗濯担当だった長男のお手伝い係です。ほかにもお姉ちゃんが洗っている食器を拭く、片づけるなど、家族がしていることを手伝いながら学んでいっています。

兄弟がいない場合は、「お母さんのマネをしたい!」がお手伝い開始のサインです。

洗濯物を干すお手伝いでも、玉ネギの皮をむく、レタスをちぎるなどでも、本当にスモールステップでいいのです。興味のあることから始めてみましょう。部屋の掃除機がけは難しそうに見えますが、案外簡単で、幼児期からおすすめです。朝の分担を任せられるのは5歳ぐらいからでしょうか。最初は10分くらいがちょうどいいです。

子どもが気持ちよくお手伝いしてくれるようになるには、「タイミング」を合わせることが重要です。

子どもは大人に比べて、気持ちの切り替えがまだ苦手です。例えば遊びに夢中のときに、いきなり「さぁ、片づけよう!」と言ってもすぐには乗り気にはなれないでしょう。重要なのは「早めの告知」です。例えば、「3時におやつにするから、それまでにテーブルを片づけようね」など。それを1度ではなく、何度も繰り返します。

そうすると、子どもの気持ちの中でも折り合いをつける時間が確保できます。時計を一緒に見ながら、時間の流れを「見える化」するのもひとつの手です。

また、片づけてリセットする習慣を、暮らしに組み込んでおくのもいいでしょう。わが家も1日3回のリセット時間を習慣にしています。

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