つまり、ドコモショップに駆け込んでもダメです、受け付けられませんよ、というのが最大の肝なのだ。料金を安くするのは“受付拠点や提供サービスの絞込みを行うことで効率化を図る”からで、まずはなんでも自分でやってくださいね、というのがahamoの真の姿だ。まさに「自助プラン」である。
対人サービスにはメリット・デメリットがある
だからどうした、いいじゃないか自分でオンラインでやれば、というIT強者はよい。しかし、ドコモにはiモード時代から乗り換えなしで使い続けているシニアやシニア予備軍ユーザーも数多くいる。筆者の親世代もそうで、「何かあればドコモショップに行く」あるいは「困ったときはサポートに電話する」のが当たり前だ。
筆者自身もスマホが仕事道具なので、不具合やトラブルが起きると死活問題となる。万が一の事態でもドコモショップに行くとすぐに代替え機を渡してくれるし、とにかく自分より詳しいショップ店員があれこれ説明してくれる。しかも、会社のそばにも自宅のそばにもドコモショップの看板がある。
これだけの拠点と人員を維持しているコストをどうやって賄うか考えれば、それは携帯料金で稼ぐしかない。格安ケータイとの料金差の1つはおそらくここにある。
自分が求めるサービスの対価は支払わなくてはいけない。携帯料金は今よりぐんと安くしたい、でも困ったときはドコモショップで相談にも乗ってほしい、緊急時には人が電話に出てほしい、とは虫がいい話になってしまう。
「安さは正義」とのキャッチフレーズは個人的に大好きだし、そうだとも思う。しかし、安さの理由もわかっていなくてはいけない。
携帯ユーザーの皆さんは、料金だけでなく、自分が求めるサービスがそれに含まれるかも考えたうえで、新しいプランを選ぶべきだと思う(ちなみに、現ドコモユーザーがahamoに変えると、「みんなドコモ割」「ファミリー割引」「ドコモ光セット割」などの割引サービス等は現時点では対象外というが、サービス開始時点で再度確認したほうがよさそうだ)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら