ちなみに、後発キャリアの楽天モバイルが提供する通信サービスは、月額2980円(キャンペーンで1年間は無料)、自社エリアに関してはデータ量使い放題で5Gにも対応、各種手数料無料と、ahamoとほぼ同条件だ。
ネット手続きのほか、現時点ではショップでも対応している。ネットのイメージが強い楽天のほうが、対人店舗で受け付けるというのも皮肉な話だ。
安さを享受するにはそれなりの対価が発生する
一般的に、「安い」の理由にはパターンがある。例えば、ahamoのように人を介さず、人件費がかからない分コストダウンする、というもの。店舗を持たないネットショップ、ネット銀行やネット証券、ダイレクト保険なども同じ理屈だ。
次に、スケールメリット。大量に購入する、長期間購入する、大人数がまとめて契約するなどだ。それこそスマホの〇年縛り、家族割り、法人契約などもそうだろう。
後者の例として、こんな例がある。
KDDIはauフィナンシャルグループの目玉サービスとして、ユーザー向けに「住宅ローンauモバイル優遇割」を打ち出した。通信契約者に対する優遇は国内初(※11月現在)との触れ込みで、条件を満たせば最大で年0.1%をローン金利から引き下げる。11月現在の変動金利0.410%から、さらに0.1%下げて年0.310%という、目を疑うような低金利で借りられるのだ。
令和3年度の税制改正大綱には住宅ローン控除特例の延長策が盛り込まれ、コロナ不況で不動産価格が頭打ちになればマイホーム購入の後押しにもなるだろう。低金利のローンを打ち出すには絶好のタイミングだ。
ただし、単にauユーザーになるだけで優遇されるわけではない。もちろん条件はある。
まず、au家族割プラスに加入している回線が2回線以上必要(平たく考えれば夫婦どちらもauユーザーである必要がある)で、それをクリアすれば適用金利からマイナス0.07%になる。
加えて「じぶんでんき」で電気料金契約すると、さらにマイナス0.03%となり、この合計でやっと0.1%にたどり着く。つまり、家族が2人以上auユーザーで、電気契約も済ませたところで晴れて年0.310%という超低金利住宅ローンを獲得できるのだ。
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