「腸に無知すぎる日本人」食事術、残念な5大誤解 カロリー制限…「その食事法」本当に大丈夫?

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まず、ひとつめの食事法の落とし穴は「カロリー制限ダイエット」です。

「カロリー」を減らしすぎると、健康被害の恐れが・・・

【落とし穴1】「カロリー制限」ダイエット

「やせるならカロリーを減らせばいい」という考え方は一般的に浸透しています。普段摂取していた脂肪やカロリーが入ってこなくなれば、体は体内の蓄えに頼り、何日かすると当然やせはじめます。

ただし、いつもどおりの栄養を受け取れないと、体はバランスを崩しはじめます。そして、耐えられなくなると、さまざまな器官に不調が現れはじめます。

ところが、消化管をはじめとした人体には、「どうにかして現状に適応しよう」とする力があります。「受け取るカロリーが少ないのだから」とカロリーをなるべく節約し、「より少ないエネルギーで生きるすべ」を身に付けます

しかしカロリー制限をやめた途端、やせながら栄養不足に適応していった体は、与えられたものを余さず吸収するようになっていきます。そこに、脂肪やカロリーが与えられるわけですから、何も拒まずにすべてを取り込もうとします。これがいわゆる「リバウンド」です。

「カロリー制限」のようなダイエットでは、減った分以上に体重が増えることが避けられないケースも多いのです。

【落とし穴2】「炭水化物抜き」ダイエット

「炭水化物は太る原因」と考えている人は少なくないでしょう。しかし、炭水化物は、タンパク質、ビタミン、無機質と同じように、健康に欠かせない大切な栄養素です。

確かに、炭水化物を食事から除けばすぐにやせますが、それは持続的に行えるものではありません。しかも、突然思いもよらない恐ろしいかたちで、体のバランスを崩すことにもなりかねません。

炭水化物は、はるか昔からわれわれの食生活に欠かせない栄養素であり、それを取り除こうとするのは間違いです。

とりわけ悪者扱いされている炭水化物の中に、果物の糖分(果糖)があります。果物は糖分を含んでいるだけでなく、「抗酸化物質」の宝庫です。抗酸化物質は老化防止や、単なる風邪からがんまで、さまざまな病気の予防効果を期待するうえで欠かせないものです。

必要なのは、「節度ある食べ方」をすること。そして普段の食事の中で、ほかの食品とどのように組み合わせるべきかを知っておくことです。

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