■JR西日本「Go To トラベル 地域共通クーポン限定 自由周遊きっぷ」
自由周遊エリア:JR西日本管内10エリアで1500円~4000円の設定
販売条件:
・周遊エリア内指定駅のみどりの窓口で利用前日と当日に発売
・1枚以上の「地域共通クーポン(紙)」が必須
・「地域共通クーポン」の有効期間がきっぷの利用開始日を含む場合のみ
・周遊エリアが「地域共通クーポン」の利用可能エリアに含まれる場合のみ
このきっぷは日頃鉄道に乗り慣れている私のようなものでも難解だ。事前にJR西日本の案内を熟読することをお勧めする。
11月1日のファジアーノ岡山戦で「岡山エリア」を利用した。1日は日曜日、3日は火曜日だが祝日なので仕事を調整し、4連休を取得。みどりの窓口を覗いたところ2日の出雲市発の上り寝台特急「サンライズ出雲」が数席空いていたので、即購入したのだった。
旅行会社を介さず自ら購入したきっぷはGoToトラベルの対象外となるが、久しぶりに寝台列車に乗りたい。宿は岡山県倉敷市の下津井にした。瀬戸内海沿いの町で、30年前に全線廃線となった下津井電鉄の遺構が残っている。
誰もいない廃駅を訪ねて
10月31日土曜日、品川8時28分発ののぞみ141号に乗車。岡山で宇野線の普通列車に乗り換える。い草の一大産地だった早島を通り、茶屋町で宇野行きに接続。宇野は、高松までの直通フェリーが出ていたが、2019年12月16日をもって廃止された。国鉄宇高連絡船からの歴史ある航路であった。
駅近くの定食屋で昼食の後、JR児島行きの路線バスに乗った。土休日に1本だけの貴重な便である。
14時10分に出発した路線バスは造船工場やその社宅を横切り、瀬戸内海沿いを進む。15時に児島駅に到着。10分ほど歩くと、下津井電鉄の児島駅跡がある。鉄路の跡は市が整備し「風の道」と名付けられ、約6.3kmの歩行者・自転車専用道となって下津井まで続いている。
私は路線バスに乗り、下津井港前で降りた。ここに下津井駅の跡が丁寧に残されている。夕刻、誰もいない廃駅にひとり佇み、過去の殷賑を想像する。
なお、この日利用したバス会社は下津井電鉄である。鉄路はなくなったが、社名として残っている。
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