Jリーグ応援遠征、旅先で心がける"安全対策" 人混みを避けて「旅先での行状」に気をつけよう

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下津井は古くは北前船の風待港として栄えた町で、文化庁の日本遺産に認定されている。町並み保存地区を散歩する。誰にも会わない。海釣りする人を見かけるぐらいである。その古い町並みに、堂々たる瀬戸大橋が頭上を渡る光景は必見だ。

下津井の古い町並みと頭上を渡る瀬戸大橋のコントラストは必見の風景だ(筆者撮影)

この日はハロウィンで岡山駅前は仮装した人々でごった返したという。下津井に宿を取ってよかったと思った。

翌日、児島駅にて「地域共通クーポン限定 自由周遊きっぷ 岡山エリア」を購入。係員も慣れていないのか発券に少々手間取った。

目的のファジアーノ岡山戦は、ロスタイムに逆転されて負けた。けれども岡山サポーターの友人と会うことができたことが嬉しい。再会は握手ではなくひじタッチだ。試合後はクラフトビールの店に立ち寄った。いつもは居合わせた岡山サポーターと大いに盛り上がるのだが、今日はみな静かに飲んでいる。

この日は津山の宿を予約している。長居はせず、岡山在住のジェフサポーターと津山在住の若い岡山サポーターと3人で食事に出た。コロナ禍以降、会食を避けていた私は、2人より多い人数での食事はこれが初めてであった。

人の多い観光地に行かない旅

短時間で切り上げ、津山に帰る若者と一緒に津山線に乗った。夜、帰宅する地元の人々にまぎれて列車に乗り込むと、旅を実感する。

新見駅。人影は少なかった(筆者撮影)

翌日は周遊きっぷで姫新線に乗り、新見に出た。周遊きっぷの効力をここで諦め、引退も近い国鉄時代からの振り子式電車の特急やくもで出雲市に向かった。駅裏の日帰り温泉でゆっくり過ごしたあと、サンライズ出雲に乗車し、帰京した。

以上、2つのお得なきっぷの事例を示した。

私は1人旅だが、感染対策に十分注意したうえで、家族やよく知った友人とごく少人数で静かに出かけるのであればリスクは最小限に抑えられると思う。また、国や東京都が呼びかけているように、高齢者や基礎疾患のある人は当面は旅を避けたほうがいいだろう。

人の多い観光地や繁華街に行かなくてもいい。旅は日常と違う時間を過ごすためのものだ、と考えを変えてみることもいいのではないかと思う。

八田 裕之 週末旅行家

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はった ひろゆき / Hiroyuki Hatta

1967年生まれ。武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部電子通信工学科卒。JR全線完乗した鉄道ファンにして、Jリーグをこよなく愛する。平日は会社員だが休日はJリーグ遠征で全国奔走の日々。フュージョンバンド「Quiet Village」のリーダーとしてギターと作曲を担当、オリジナルアルバム発表、鉄道コンピレーションアルバム参加など、音楽活動も行う。

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