人の幸せは「年収2倍」でもさほど変わらない訳 お金を稼いでも幸せな人とそうでない人がいる

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方で、家族との時間や、子育て、友人、趣味の時間を大切にしたいという人だったら、話は別。大切な時間を犠牲にして年収が増えても、幸福度が増えるか?と言われれば……微妙なところです。

では、いったい私たちはどうすべきなのか?

◦年収800万円まではお金を稼いだほうが幸せになれる
◦年収が2倍になっても、たいした幸福度は得られない

「……結局、お金は稼いだほうがいいのか、稼がないほうがいいのか。どっちなの ⁉ 」 そのように心の中で思ったそこのあなた! まさにこれが「 〝お金を稼ぐ努力〞は必ずしも私たちを幸せにする努力ではない」 ことの裏付けでもあるわけです。

「自分にとって大切な何かを犠牲にして、今以上にお金を稼いだところで、どうやらそんなに幸福度は上がらなさそうだ」 もしそう思うのなら、科学的に判明している幸福度が上がる「お金の使い方」を実践してみてはいかがでしょうか?

稼ぐ「量」を増やすのではなく、今あるお金の「使い方」を変えるだけで、幸福度を上げる方法があるのです(「自分はお金を稼いだほうが幸せだ」という人は、まずは年収800万円を目指してみましょう)。

人生の振り返りを書き出してみる

お金の使い方を変えるために、まずここで、あなたに書き出してほしいことがあります。書けない人は頭の中で思い浮かべるだけでも大丈夫です。

【質問】あなたのこれまでの人生を振り返って、うれしかったこと、感動したことは何ですか? それを3つ書き出してください。

さて、どんな内容が書き出されたでしょうか? 私が今、パッと思い浮かんだのは……。

◦小学生の時に1カ月朝6時に起きてマラソン大会のコースを毎日走り、その結果1位を獲とったこと。

◦少年野球の試合で、大差で負けていてあきらめかけていた時、自分がサヨナラヒットを打って逆転勝ちしたこと。

◦大学生の時に進学塾の講師をしていて、生徒の合格発表を志望校の校門まで一緒に見に行き、校門で待っていたら生徒が泣きながら走ってきて「先生のおかげで合格しました!」と言ってくれたこと。

こんな感じでしょうか。うーん、ちょっと3つじゃ足りないですね。私は、拙著『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』の内容に沿った心理学の講座なども行っているのですが、その講座の受講生にこの質問を投げかけたところ、みんなの答えには共通する特徴がありました。

次ページその特徴とは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事