人の幸せは「年収2倍」でもさほど変わらない訳 お金を稼いでも幸せな人とそうでない人がいる
ノーベル経済学賞を受賞したアメリカのプリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授は「年収7万5000ドル(日本円にして約800万円)までは、 収入が増えれば増えるほど幸福度は比例して大きくなる」ことを科学的に明らかにしました。ところが、実はこの話には続きがありました。カーネマン教授の結論は、「年収800万円付近を境に、それ以上収入が増えても幸福度はほぼ変わらない」だったのです。
そう、人の幸せに関しては、お金にも限界があったわけです。とはいえ、年収800万円までは収入が増えれば増えるほど幸せになるのですから、まずはそこまでお金を稼げるように工夫すべきです。
ただし……。お金を稼いでも、「幸せになる人」と「幸せにならない人」がいます。「もっとお給料、上がらないかなぁ〜。年収を今の2倍にしたい」 誰しもが思ったことがあるはず。 では、それが現実になったらあなたの幸福度は、どれくらい増えると思いますか?
B:1・5倍
C:1・3倍
D:変化なし
まあ、それなりに幸福度は上がると思いますよね? だって〝(年収)2倍〞ですから。私も想像しただけでウハウハです。 しかし、カナダのブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン准教授とアメリカのハーバードビジネススクールのマイケル・ノートン教授の共同研究でわかったのは、 次の事実。
年収が上がっても幸せとは限らない
「年収が2倍になっても、私たちの幸福度はたった9%しか上昇しない」えっ?……たった9%?……驚きですよね。 ただ、次のように考えると納得できる部分もあります。
〝年収を2倍〞にするためには、どれだけの努力が必要で、どれだけの時間と労力がかかるでしょう? 睡眠時間を削り、仕事に打ち込む時間を増やす必要があるかもしれません。
家族との時間を犠牲にする必要があるかもしれません。休日も毎日出勤して、残業も増えるかもしれません。 多大な努力と労力、そして犠牲のうえで得ることができた2倍の年収……。
何かを犠牲にして得た2倍の年収では、幸福度もさほど上がらないというのは、納得できる話です。
これが、例えば「独身で今の仕事にやりがいを感じていて、持てる時間のすべて仕事に費やしても失うものはない!」という人だったら、問題ないでしょう。起業したばかりの頃の私が、まさにそんな状況。知り合いも頼れる人もいない東京で、1人無収入の生活。仕事以外にやることはありませんでしたから。