東大卒落語家が「寝てない自慢芸人」を羨まない訳 人生で最も尊い「たこ焼きを食べる時間」の幸福
ハーバード・ビジネススクールのアシスタントプロフェッサーにして、心理学者のアシュリー・ウィランズが書いた『TIME SMART(タイム・スマート)』。効率性一辺倒ではない、異色の時間術の本だ。「お金より時間が大事」「生産性向上はタイム・リッチ(時間的に裕福な状態)から」「まず、健康で幸福な生活を送る、その後、生産性・創造性が上がる」と説く。
東京大学卒業の落語家、しかも真打昇進披露の会は東大・安田講堂で行った異例ずくめの春風亭昇吉師匠が、「幸せを感じる」時間の使い方、人生の総ハピネスを高める生き方について語る。
東京大学卒業の落語家、しかも真打昇進披露の会は東大・安田講堂で行った異例ずくめの春風亭昇吉師匠が、「幸せを感じる」時間の使い方、人生の総ハピネスを高める生き方について語る。
学歴、年収…知らず知らずのラットレース
僕は、『タイム・スマート』を「ハッピーになるにはどうすればよいのか」という文脈で読みました。
なかでも、時間の大切さについて書かれた部分は面白いですね。お金は換算しやすく可視化しやすいものですが、時間の大切さは、ややもすると把握すらできず、忘れやすいと指摘されています。
「時間の大切さ」とはよく言われますが、「タイム・イズ・マネー(時は金なり)」よりも、「タイム・イズ・モア・ザン・マネー(時間はお金よりも大切)」です。
ところが、現実社会では、あの人はどんな車に乗っていて、どこに住んでいて、年収や学歴がどうかなど、なんだかんだ人と比べているうちに、限られた人生の中で、自分は本当に何がしたいのか忘れてしまいます。そして、知らず知らずのうちにラットレースに巻き込まれていく。
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