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東大卒落語家が「寝てない自慢芸人」を羨まない訳 人生で最も尊い「たこ焼きを食べる時間」の幸福

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ですから、その日、落語を聞いたお客さんがときめいたり、落語会を支えてくれているスタッフの方々が、「今日はいい会だったな」と感じてくれたりするというものがなければ、だめだと思っています。

「失われた生涯年収」が得ているもの

僕は、東大経済学部出身で、落語家ではなく、銀行や商社など企業に就職していれば、生涯年収はもっと高い曲線を描く可能性もあっただろうなというものも正直あります。現在の年収曲線と比べると、「失われた生涯年収」が見えてくる訳です。

ただ、総効用、総ハピネスという観点で見れば、もう一度生まれ変わったとしても、やっぱり落語家でありたいなと思います。それほど、幸せな人生を送らせていただいているのです。

経済学部では、「機会費用」というものを習います。例えば、バイトに行けば、時給1500円で2時間働いて、+3000円の収入があるとします。一方、居酒屋へ飲みに行けば、飲食代の支払いで-3000円になるとします。

このとき、お金が-3000円になるだけでなく、「バイトしていれば3000円稼げた時間」もとられることになってしまうので、-6000円になると考えるのが、機会費用です。

でも、人生全体を俯瞰してみれば、お金はたくさん稼げても、実は、自分が得られるハッピーの時間は減っているんじゃないか。学生の頃からずっとそう考えてきました。お金を稼ぐためにだけ働いている間は、時間税を払わされているのです。

人生80年の機会費用として、「総年収3億円」をとるか「総効用」をとるか。人生全体を俯瞰するという視点も必要でしょう。

僕の友人は、弁護士事務所で深夜2時まで働いて、朝7時にはまた出社するという生活を送っていましたが、ハードすぎるからという理由で、定時に帰れる企業に転職したそうです。高収入の金融アナリストとして働く友人も、「やっぱりほどほどの会社がいい」と言っていますね。

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【仕事が暇になったら「タイム・リッチ」と考えよう】

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