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アップルが見せた「打倒アンドロイド」の秘策 iOS8の最大の特徴は”オープン化”

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Health Kitについて説明するCraig Federighi氏(撮影:Bloomberg via Getty Images)

2つめの方向はiOSを基本にしたデバイスの足固めとも言える方策だ。エンタープライズ機能とHealth Kitと呼ばれる、ヘルスケアサービスへの対応フレームワークの発表である。

大企業向けの端末管理機能は、これまで企業向けを得意分野としてきたBlackBerryの凋落を受け、移行客をしっかり捕まえようということだろう。企業向け機能はマイクロソフトが力を入れており、Windows Phone 8.1ではWindows Serverを中心とした企業システムとの親和性、端末の集中管理やBYOD対策が大幅に強化されている。

企業ユーザーとの結びつきを強化

これに対してiOS8も、会議スケジュールの管理や不在時の自動返信機能、任意のクラウドストレージサービスを介したビジネスドキュメントの共有、端末機能の集中管理やセキュリティ設定管理などを強化することで、企業ユーザーとの結びつきを強めようとしている。これまであまりアップルが目を向けてこなかった分野だ。

Health Kitは、近年とくに盛り上がっているセンサー付きヘルスケア用品との連動性を高め、iOSでデータの集中的な管理を行うための基礎となる機能を提供する。iPhoneを持ち歩いているだけで、一部のヘルスケアデータを取得できるようだが、他のiPhoneとつながるヘルスケア、フィットネスとの連動する仕組みが提供される。

これと対となる標準アプリ「Health」は健康管理の総合アプリとして設計されている。盛り上がりを見せているヘルスケア/フィットネス系のウェアラブルデバイスだが、それらを活用するには、それぞれに異なるアプリを使いこなさねばならない。アップルはiOSの中にそれらセンサーからデータを受け取る窓口を作ることで、このトレンドをiPhoneの新たな魅力のひとつへと育てようとしている。

同様の機能としてアップルは「Home Kit」もiOS8に盛り込んだ。これはネットワーク制御が可能なさまざまな家電製品(電磁ロックやインターフォン、照明などあらゆる家電)とiPhoneをつなぐためのインターフェイスになる。昨年発表された、位置検出可能なiBeaconとの組み合わせで提案されることになるだろう。

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【開発者が喜ぶ新しい戦略】

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