九州の高校生が台湾のデジタル大臣と白熱議論 唐鳳氏にぶつけた「デジタル社会で生きること」
しかし、現在のような技術が出てくる前には、一度に操れる人数に限りがあったり、すべての人を操れたとしても短期間にとどまるという限界がありました。それが技術の発展で、部分的ではなく本格的に全体主義に基づいてコントロールすることができるようになっています。それは、中国の新疆ウイグル自治区などでも見られます。
民主主義の継続的な発展がデジタル社会に重要だ
人類が技術を操り、その技術で人類を操ることができるようになっています。しかし、問題は技術そのものではなく、なぜ技術が特定の人類、例えば特定の政府や特定の資本家などに集中して与えられるのかという部分です。
技術を設計する際には、誰もがその技術の使い方を理解し、知っているという状況を確保しなければなりません。例えば、先ほどの料理の例のように、少人数だけが火を使う技術を掌握していて、彼らに教えを請わなければ火を通したものを食べられないというようなことがないように、誰でも料理ができるようにしなければなりません。民主主義が継続的に発展できれば、多元性(plurality)が生まれ、シンギュラリティーのコントロールを受けることはないと思います。
――プログラミングの第一線で必要とされる人材になるためには、どのような能力が求められますか。また、私たち高校生は何から始めればよいと思いますか(全国の高校生から事前に募集した質問)
プログラミングは台湾では「プログラムデザイン」といい、それはデザインの能力であって「ソフトウェアエンジニアリング」という工学の能力ではありません。
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