三宅占二・キリンホールディングス次期社長--世界の強豪と戦うにはまだまだちっぽけだ


 一方で、量的拡大や地域拡大という投資を伴うアクションをとれる時期かというと、トレンドは今、海外ブランドにとっては逆風だ。当面は今の拠点の収益性を改善しながら、次のチャンスをうかがう。今後、高付加価値の商品が幅広く求められる段階が必ず来ると見ているので、その時期をしっかり見極めたい。

--縮小続きの国内市場ですが、収益を伸ばす策はありますか。

売り上げ増の計画を立てたとしても、今は画に描いた餅になる。むしろ売り上げが伸びなくても、利益が拡大する企業構造にしなければならない。営業や物流など、事業会社間の横の連携を強化するプロジェクトをグループ全体で進めている。

ただ、国内市場の増収もあきらめていない。各事業で伸ばすための総需要拡大型商品を必死に考えている。ノンアルコール飲料「フリー」のような、今の酒類や飲料に属さない商品を開発し、育てていく。

--国内にはサントリー以外にも魅力的な食品企業があります。

飲料事業の強化が経営課題の優先順位としては高いので、今やっている飲料事業構造改革と併せて、どういうアライアンスが効果的なのか、広く選択肢を持ちたい。

--再び「非連続のサプライズ」はありますか。

まぁまぁ、何があるかわからない世の中ですからね。

■キリンホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

(聞き手:鈴木雅幸週刊東洋経済編集長、倉沢美左 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年3月20日号)

みやけ・せんじ
1970年慶応義塾大学経済学部卒業、同年キリンビール入社。営業本部長や首都圏地区本部長などを経て、07年社長に就任。09年3月キリンホールディングス副社長、10年3月26日に社長就任予定。趣味はジム通い。ビールの好きな銘柄は「あえて言えば『一番搾り』」。

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