会話がどうもヘタな人と上手い人の決定的な差 リモート会議で意思疎通を円滑にやる為のコツ

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なお、声の基本動作は、

① 息を鼻からぐっと吸って、お腹の「水瓶」に空気をためる
② 歯磨き粉のチューブを絞るように、お腹をへこませて、口から吐き出す
③ その息とともに、口を大きく開けて発生をする
(201ページより)

だというので参考にしたい。

人間には25万通りの表情がある

人間には25万通りの表情があり、ネゴシエーションの60〜80%はボディーランゲージに影響を受けると言われる。

リアルにコミュニケーションをする場合、視線や体の動きなどノンバーバル(非言語)の認知的シグナルである「ソーシャルキュー」を脳が瞬時に読み取る。そこから会話の流れを推察し、表情やボディーランゲージを合わせることで共感関係をつくる。

自然にそうしたことを行い、意思の疎通を図るわけである。

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ところが、リモートでの打ち合わせや会議など、モニターを隔てたコミュニケーションではそうもいかない。音質や画質に制限があるため表情も読みづらく、声のズレや重なりが生じる場合もある。

そのため、リアルな状況では無理なく行えるアイコンタクトなどもうまくいかなくなる。また、モニターに映る自分の姿を目にしなければならないことも、細かなストレスにつながるだろう。

また当然のことながら、聞き手の側の集中力も、リアルよりも低くなる可能性がある。

事実、ウェブ会議では、リアルの会議とくらべて25%も話す機会が減るという研究もあるそうだ。

全身の五感で感じ取っていた情報を、目と耳だけで吸収しなければならないリモート環境では、発信者はこれまで以上の努力をしなければ、伝わりません。
聞き取りやすく緩急をつけた声も重要ですし、表情やプレゼン資料の「見せ方」「魅せ方」にもいっそうの工夫を凝らさなければならないということです。(204ページより)

「Zoom会議には不安もあったが、やってみたら楽だった」というような意見を聞くことは多く、私自身もそう感じた経験がある。だが無自覚なまま行ったのでは、さまざまな弊害を生むことにもなりかねないのだ。

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