少しの追加料金で「帰りは新幹線」にできる区間 「乗継割引」を駆使して数百円で帰路をワープ

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「乗継割引」の制度を使うと、少しの料金追加で帰路を新幹線利用にできる区間がある(写真:IK /PIXTA)

特急料金の節約術で基本といえるのが、JRの特急と新幹線の「乗継割引」。新幹線特急券と在来線特急券をセットで購入すると在来線の特急料金が半額になる制度だ。

一方向への乗り継ぎに使うのが一般的だが、9月24日付記事「新幹線と在来線特急『乗継割引』、驚きの活用法」では、特急と新幹線が並走する区間を往復する場合、行きを特急、帰りを新幹線として乗継割引を適用し、特急料金を安くする方法を紹介した。

同記事では帰りを新幹線にすることで安くなるケースだけを取り上げたが、今回はほんのちょっとの差額追加で片道を新幹線利用にできるケースを紹介したい。なお、表記の料金はすべて自由席利用の場合である。指定席利用の場合、通常料金に530円、乗継割引料金に260円を足して計算していただきたい。

330円の追加で帰路は新幹線に

東京から小田原へ往復

まずは東京発でこの方法が使える区間だ。特急「踊り子」で東京―小田原間を往復すると特急料金は1900円。東海道新幹線で往復すると特急料金は3520円かかる。所要時間は「踊り子」だと約1時間、新幹線は33分。帰りだけでも新幹線にしたいけど高い!と感じる人もいるだろう。

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だが、帰りだけなら「新幹線は高い」というイメージを覆すことができるだろう。復路を新幹線にした場合、往路の「踊り子」の特急料金が乗継割引で半額になるので、往路の特急料金片道分の半額470円+新幹線特急料金1760円で、特急料金は計2230円だ。

「踊り子」で往復する場合の特急料金に330円を加えるだけで帰りは新幹線を利用でき、しかも往復とも新幹線を利用する場合に比べれば1290円も安い。行きは「踊り子」で旅気分を楽しみ、帰路は新幹線で早く戻ってこられる。

なお、東海道新幹線で乗継割引が適用されるのは「新横浜―新大阪間の在来線に併設されている駅」のため、小田原から東京に行く場合は使えない。

次ページこの技が使えるのは来春まで
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