朝型生活の男性が「5カ月で15キロ減」成功の訳 コロナの影響で生活リズムや体重も変化する
生活リズムが自分次第になりがちなリモートワークで、「朝型」になった人はやせ、「夜型」になった人は太る──。早稲田大学の研究者らが8月、日本時間栄養学会学術大会で発表したそんな研究結果が注目を集めている。コロナ禍のタイミングを捉えた研究が、生活リズムと体重変化の科学的な相関関係を明らかにしつつある。
5カ月で15キロ減った
「気づいたら朝型になっていたという感じです」
こう話すのは、この5カ月間で83キロから68キロへ、マイナス15キロのダイエットに成功した愛知県内の男性会社員(32)だ。
男性がダイエットを決意したのは5月。コロナ禍の外出自粛やテレワークの導入で「コロナ太り」に悩む人が多い中、「逆にやせたら面白がってもらえるかも」と考えた。
男性が心がけたのは生活リズムの自己管理だ。
減量前は帰宅後、テレビを観たりスマホをいじったりして平日は午前1時ごろまで起きていた。週末は友人や同僚との飲み会などもあり、明け方近くまで起きていた結果、寝坊して朝食を抜いたり二度寝したりということも多かった。
5月以降は、日付が変わる前に必ず寝るようにし、週3回の筋トレとダンス動画のエクササイズを始めた。食事はアプリを使ってカロリーバランスに留意。すると、朝すっきり目覚められるようになった。
この生活を続けられたのは、コロナ禍のおかげだった、と男性は振り返る。外に飲みに行く機会が減ったため生活リズムを自己管理しやすくなった面が大きい、と感じているのだ。