J.Y.Parkの金言がこんなにも私たちに刺さる訳 脚光浴びるNiziUの仕掛け人は理想の上司だ

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また内面からやる気が湧き出る内発的動機づけは、個人のパフォーマンスを引き出すうえで極めて重要なキーワードです。この内発的動機づけには、

①適切な目標設定
②自律性
③フィードバック

が有効とされています。とりわけ重要なのが、相手を傷つけず、しっかり伝わるように指摘するフィードバックの技術です。

このフィードバックにおいてもJ.Y.Park氏は神レベル。1人ひとりに対して、問いかけ、本人の口で語らせ、いいところがあったらしっかり褒め、改善すべきところがあったら、事実を穏やかに述べ、行動を是正させます。頭ごなしに怒ったりもしないし、わざと厳しい言葉をかけることもありません。

あるケースを紹介しましょう。

個人のテストで体力が最後まで続かなかったメンバーがいたときのこと。彼は、「素質と成長の可能性を見たら13人の中で最高です」と評価したうえで、温かくも厳しい言葉を投げかけます。

「才能がある人が夢をかなえられるわけではありません」

「才能がある人が夢をかなえられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って、毎日自分に勝てる人が夢をかなえられます」

同じ指摘も、相手の自尊心を傷つけないで、より効果がある話し方をするかどうかで伝わり方に雲泥の差が出るのは言うまでもありません。そういった意味でも言葉の選び方がすばらしい。まさにフィードバックの神です。

理不尽な言動を極力排除し、名プロデューサーであるにもかかわらず“上から感”も一切ない。そのスタンスには頭が下がります。

世のオジサンたちからは、やや縁遠いコンテンツかもしれませんが、世の中で部下を持つ管理職には全員見てほしいコンテンツです。コロナ禍でリモートワークが進み、組織への求心力低下が懸念される今。まさに求められるであろうマネジメントの理想形がそこにはあります。

平賀 充記 ツナグ働き方研究所 所長

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ひらが あつのり / Atsunori Hiraga

人材開発コンサルタント/組織コミュニケーション研究家/若者キャリア研究家。1963年長崎県生まれ。同志社大学卒業。1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。主要求人媒体の全国統括編集長を経て、2012年リクルートジョブズのメディアプロデュース統括部門担当執行役員に就任。2014年ツナグ・ソリューションズ取締役。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。著書に『非正規って言うな!』(クロスメディア・マーケティング)『神採用メソッド』(かんき出版)『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)がある。
ツナグ働き方研究所オフィシャルサイト「ツナケン!」:https://tsuna-ken.com/

 

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