J.Y.Parkの金言がこんなにも私たちに刺さる訳

脚光浴びるNiziUの仕掛け人は理想の上司だ

この演出も番組の見どころのひとつ。オーディションでは、勝ち残りの象徴としてペンダントが活用されています。指標ごとにキラキラに輝いた4つのペンダントトップと、そのトップをはめこむペンダントフレームがあって、4つのペンダントトップを集める=4つの指標をクリアする=キューブ型のペンダントが完成する=勝ち残りに近づくというわけです。

その指標をクリアするごとにJ.Y.Park氏が自らペンダントトップをカチッとはめてあげるのです。この儀式が感動的で、うれしくて泣きだすメンバーもいます。

この一連の演出にも、サーバントリーダーシップの考え方が組み込まれています。それは、可視化ツールにペンダントというアイテムを選んだこと。彼は若い女の子の視点に立って、何が刺さるギミックなのかを考えたうえで選択しています。こうしたちょっとした工夫からも、少女たちに心から誠実に接していこうという姿勢が垣間見えます。

彼が発する金言の数々は、「1人の人間としてあなたを尊重しています」という姿勢から漏れ出るのでしょう。

心理的安全性

サーバントリーダーシップをベースとして、メンバー1人ひとりのチカラを引き出しパフォーマンスを最大化していく。このプロセスは、

①まず関係性を作る
②心理的安全性を提供する
③内発的動機に点火する

という3ステップに分解されます。J.Y.Park氏の言葉を分析すると、この3ステップを実に忠実に実践していることがわかります。

例えば心理的安全性の提供。心理的安全性(Psychological Safety)とは、“他人の反応におびえたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出すことのできる環境を提供する”という心理学用語です。ご存じかもしれませんが、あのグーグルが、最もパフォーマンスを発揮するチームの条件として発表したことで、一気に注目を集めるようになりました。

「1人ひとりが特別じゃなかったら生まれてこなかったはずです」という言葉に、その思いがこもっています。

「皆さんがここで26位になっても、脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションはある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとはまったく関係ありません。1人ひとりが特別じゃなかったら生まれてこなかったはずです」と、J.Y.Park氏は、合宿で語りかけます。

たとえ脱落しても、自分の存在そのものを否定されるのではない。だからこそ思い切ってパフォーマンスできる。これって自分をさらけ出せる=心理的安全性の提供そのものです。

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