心療内科行く前に知っておきたい「初診」の流れ カウンセリングは「心の中」を整理する機会だ
いつごろからどんな症状が始まったか。症状の頻度、程度、種類など。
体調が悪くなったのはいつごろからか、症状はどういったものか。
現在の症状が出る頻度(1日にどのくらいか)や痛みの程度、痛みの種類(鈍痛か激痛か)など。
仕事や家庭などで生じた変化、症状が出る時間と場所など。
症状が現れたのは、どんなきっかけだったか。その後は、いつ(時間)、どのような状況(場所)で起こることが多いのか。ストレスと症状が現れる時間と場所の関係は、治療を進めるうえで重要な情報となる。
家族構成、性別、年齢など。
これまでの人生でポイントとなる出来事など。
どのように育てられ、学童期、思春期をどのように過ごしたのか。社会人として、または家庭人としてどのように生活してきたか。また、症状が出ていなかった過去から症状が出ている現在まで、どのような変化があったか、など。
症状によっては、患者の歩んできた歴史が診断材料になることもあるため。
これまでにかかった大きな病気や持病など。
これまでに受けたことのある治療法や服用したことのある薬など。
ほかの医療機関を受診していたが改善が見られず心療内科を受診する場合は、とくに服用した薬や治療内容を確認しておきたい。
不安や疑問、聞きたいことなどがあればメモしておく。
カウンセリングは患者自身が心のなかを整理する機会
力ウンセリングは心療内科の治療における基本です。診察室では、自分が抱えている苦痛や不安、悩みを遠慮せずに話しましょう。医師には守秘義務があるので、話した内容が外部に漏れることはありません。安心して話をしましょう。
ただし、カウンセリングは明快な解決法を教えてもらったり、人生の方向性を示してもらったりするものではありません。なぜなら、カウンセリングは人生相談ではないからです。
カウンセリングとは、患者自身が悩みの原因を整理して自覚する機会であり、本人が判断できるようにすることが目的です。そのために、患者自身の心の奥底にある無意識な悩みや苦しみを言葉に出せるよう、医師が援助するのです。
さまざまなストレスのなかで苦しむ人は、自分の気持ちを整理するのが難しくなっていることが少なくありません。しかし、問題解決の道は自分で原因を整理し、望ましい考え方や行動に自ら気づくことが必要です。そのために医師は、患者の話を引き出し、耳を傾けることに専念するのです。
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